2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16062101
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
上田 龍三 Nagoya City University, 大学院・医学研究科, 教授 (20142169)
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Keywords | 分子創薬 / 分子標的治療 / ドラッグデリバリーシステム / 新しい物理療法 / トランスレーショナルリサーチ |
Research Abstract |
本年度はがん特定領域研究の最後の年となり、班員は原則継続研究として年度当初に初期目的を完遂するよう通達し、1月の報告会前に各班員から経過に沿って順調に進捗している旨の報告を受けた。1月14,15日に「がん特定研究5領域合同シンポジウム」を開催した。14日には統合班の総括班会議を、15日にはがん治療領域の総括班会議を持ち、これまでの成果と今後のがん研究のあり方を検討し、文科省や各方面にがん研究の一層の重要性を広く情宣することとした。 その一環として、統合がん「中核拠点支援班-広報・企画支援委員会」との連携のもと、この6年間の代表的成果を研究者のもならず、一般の方々にも周知していただくことを目的に作成をした。領域5「基盤研究に基づく体系的がん治療」としては多くの成果の中から、以下の6項目を本領域の研究成果として掲載させていただいた。 1) CCR4抗体の開発と難治性T細胞リンパ腫(ATL等)に対する臨床応用(名市大院医・上田龍三) 2) TGF-βシグナル経路の脳腫瘍幹細胞に対する役割;p53のmicroRNA生合成における役割の発見(東大院医・宮園浩平) 3) FGFR1を標的進行肝がんに対する新規抗体療法の開発(札幌医大・今井浩三) 4) CCR1陽性未分化骨髄球の大腸がん浸潤における役割(京大院医・武藤誠) 5) がんの遺伝子治療を妨げる炎症惹起機構の解明と解決(東大医科研・斉藤泉) 6) 生体の体積効果を利用した定位放射線治療の転移性脳腫瘍への臨床応用(北大院医・白土博樹)
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