2004 Fiscal Year Annual Research Report
パノスコピック形態制御された希土類系物質の高次機能とそのシステム設計
Project/Area Number |
16080105
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
町田 憲一 大阪大学, 先端科学イノベーションセンター, 教授 (00157223)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 二郎 九州工業大学, 大学院・工学研究科, 教授 (40108668)
山元 明 東京工科大学, バイオニクス学部, 教授 (00247298)
棚瀬 繁雄 産業技術総合研究所, 関西センター, 主任研究員 (20357461)
河合 啓一 岐阜大学, 応用生物科学部, 教授 (00002064)
|
Keywords | 階層的形態制御 / 希土類磁石 / マイクロアクチュエータ / マイクロマシン / 蛍光体 / 固体電解質 / 微生物 / 生理作用 |
Research Abstract |
希土類を含む物質は、有用な物理化学的性質を示すことから、これまでに有用な材料、薬品等々として実用に供されている。他方、最近急激に進歩したナノ加工技術、ナノ物性評価技術は、それら希土類系材料、薬品等々の更なる高機能化、高性能化に大いに貢献している。これを踏まえA04班は、希土類磁性材料、発光材料、触媒、固体電解質、等々として機能のシステム化を図り、高次機能材料としての応用の可能性を明らかにすることを目的とした。更には、バクテリア、動物等々を対象に、パノスコピック形態制御された希土類系物質群の生体において誘発される高次機能の探索とその発現機構の解明を目ざす。 平成16年度にA04班で得られた研究成果は以下の通りである。 1)パノスコピック形態制御された希土類系複合物質の高次機能と材料システム化(担当:町田) パノスコピック形態制御による高性能永久磁石、電波吸収材料、触媒等の作製手法を確立した。 2)パノスコピック形態制御高性能希土類磁石を用いた磁気マイクロマシンの設計と試作(山崎) Siマイクロマシニングと射出成型による希土類磁石の微細加工技術を確立し、高性能微小希土類磁石を作製した。 3)パノスコピック形態制御された希土類系発光材料の高次設計と高効率蛍光体の開発(担当:山元) パノスコピック形態制御の手法を用いて、希土類イオン蛍光体について格子欠陥と組成揺らぎの導入手法を確立すると共に、これらの欠陥を評価した。 4)パノスコピック形態制御された希土類系酸化物固体電解質の設計と応用(担当:棚瀬) 酸化サマリウム-酸化セリウム系複合酸化物に焦点を絞り、高酸化物イオン導電性を示す電解質に関する基礎物性を評価した。 5)希土類元素の生体影響(担当:河合) 希土類と微生物あるいは生体との関わりを解明し、一連の微生物を採集すると共に、これらやマウス等へ希土類を投与し、その影響を系統的に明らかにした。
|
Research Products
(7 results)