2005 Fiscal Year Annual Research Report
ヒッグス粒子と超対称性の発見が切り拓く21世紀の素粒子物理
Project/Area Number |
16081203
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
駒宮 幸男 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (80126060)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂本 宏 東京大学, 素粒子物理国際研究センター, 教授 (80178574)
岩崎 博行 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 教授 (40151724)
森 俊則 東京大学, 素粒子物理国際研究センター, 教授 (90220011)
江口 徹 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (20151970)
浅井 祥仁 東京大学, 素粒子物理国際研究センター, 助教授 (60282505)
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Keywords | ヒッグス粒子 / 超対称性 / LHC・ATLAS実験 / MEG実験 / 大統一理論 / 標準理論 / 国際リニアコライダーILC / 超弦理論 |
Research Abstract |
本領域はヒッグス粒子と超対称性の物理を基軸として、関連する実験と理論研究を包括するものである。 2007年にLHC加速器に稼働予定のLHC加速器は今のところ順調に建設が進んでいる。ATLAS実験も測定器の建設と、物理解析のための準備が進んでいる。特に本領域が主導する測定器としては、ミューオントリガー用チェンバー本体の製作は終了しCERNにて電子回路とともに組み立てを行なっており、シリコン検出器の製作も進んでいる。東京大学素粒子物理国際研究センターに整備される地域物理解析センターを軸にして、物理解析の準備が進み、ヒッグス粒子のWボゾンフュージョンからの生成過程や超対称性のバックグラウンドである高次QCD過程のシミュレーションなどの研究が進んだ。現地CERNには本領域から数名が常駐して測定器の建設や物理解析の準備を行なっている。 一方、MEG実験も2006年中の実験開始を目指して超電導ソレノイドは完成し、液体キセノンγ線測定器、ドリフトチェンバーとこれらに付随する電子回路の建設が行なわれている。物理解析の準備や素粒子現象論の研究も進んでいる。現地PSIには数名が常駐してμ→eγ希崩壊の歴史的発見に向けてた実験開始への努力を行なっている。 また、関連する理論や素粒子現象論の研究も、本領域の資金によってポスドクを雇い活発に行なわれている。更に関連する国際リニアコライダー(ILC)での実験のための準備として測定器開発、ILCでの物理研究も行なってきた。 2005年11月には本領域主催の国際学会「Discoveries of Higgs and Supersymmetry to Pioneer Particle Physics in the 21st Century」を開催し、内外から70名以上の実験家、理論家の参加を得、活発な議論が展開された。
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Research Products
(5 results)