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2006 Fiscal Year Annual Research Report

アトラス検出器を用いたヒッグス粒子の発見

Research Project

Project/Area Number 16081204
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

坂本 宏  東京大学, 素粒子物理国際研究センター, 教授 (80178574)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小林 富雄  東京大学, 素粒子物理国際研究センター, 教授 (50126059)
真下 哲郎  東京大学, 素粒子物理国際研究センター, 助教授 (60181640)
浅井 祥仁  東京大学, 素粒子物理国際研究センター, 助教授 (60282505)
吉田 肇  鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (10111775)
田中 覚  立命館大学, 情報理工学部, 教授 (60251980)
Keywords陽子・陽子衝突 / ヒッグス粒子 / 超対称性 / データグリッド / 分散解析
Research Abstract

ATLASのデータ解析を行うための計算インフラの整備を進めてきた。LHC実験では世界中に配備された計算機群をグリッドミドルウエアで結び分散解析を行う。今年度はgLite3と呼ばれる第三世代のミドルウエアがリリースされた。東京大学に設置された計算機ファームにもgLite3を導入し、グリッドサイトとして運用。この上でATLAS実験の検出器シミュレーションを大規模に進めてきた。また、実験開始後実データの配布経路となるフランス・リヨンのIN2P3研究所計算機センターや台北の中央研究院グリッドセンターとの間で大量データ転送の試験を行い、実データの解析を効率的に進めるためのネットワーク環境整備を進めてきた。
物理解析の準備では、今年度は横方向消失運動量(E_T)のキャリブレーションやデータクォリティーの確認方法の確立、実験データを用いたバックグランドの評価方法の確立を重点的に進めてきた。E_Tは超対称性発見の鍵になる重要な観測量であり、ヒッグス(H→ττ再構成)発見にも重要な鍵となる。その一方、E_Tは、全ての検出器が関係する観測量であるため、キャリブレーションやデータクォリティーを確認する方法は重要である。実験開始直後に十分な統計が期待できる、ミニマムバイアス事象とW→lν事象を用いて、E_Tのスケールと分解能を確認する方法を開発した。また、バックグランドの正しい理解なくしては超対称性粒子やヒッグスの発見は不可能である。バックグランドの正しい理解なくしては、超対称性粒子やヒッグスの発見は不可能である。ウィークボゾンやトップクォーク崩壊などの実験データを用いてバックグラウンドを評価する方法の開発を行っている。
物理解析準備と計算環境整備の一環として、ATLASの物理解析ツール開発会議を東京大学で5月に開催した。ATLASソフトウエアの主要な開発者を招聘するとともに、アジア太平洋地区からの多くの共同研究者の参加を得た。物理解析ツールのチュートリアルを行い、また、ユーザフィードバックセッションを設け、解析ツールの開発方針について議論が深められた。

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Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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