2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16083205
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
須藤 和夫 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (20111453)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
昆 隆英 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助手 (30332620)
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Keywords | ミオシンスーパーファミリー / 細胞内輸送 / ミオシン6 / ミオシン18 / チロシンキナーゼ / プロテアソーム / 酵母ツーハイブリッド / エンドサイトーシス |
Research Abstract |
ミオシンが細胞内でおりなすネットワークの実体をあきらかにするため、ヒトミオシンスーパーファミリータンパク質と相互作用するタンパク質群を、酵母ツーハイブリッド法でヒトcDNAライブラリーからスクリーニングした。このスクリーニングでは、特に、ミオシンスーパーファミリーのなかでも最もアミノ酸配列が変わっているミオシン18と、ミオシンスーパーファミリーのなかでただひとつアクチンフィラメントのマイナス端方向にすべり運動するミオシン6に焦点を当てた。ミオシン18ではそのサブファミリーであるミオシン18Bの尾部領域と相互作用する因子として、プロテアソーム構成タンパク質のひとつが見つかった。培養細胞でのツーハイブリッド実験、GSTプルダウン実験、細胞内タンパク質どうしの免疫沈降実験により、ミオシン18Bとこの因子との相互作用が細胞内で実際におこっていることを確かめた。細胞内輸送系と細胞内のタンパク質分解系の共役を示唆するものとして興味深い。ミオシン6と相互作用するタンパク質としては、膜結合型チロシンキナーゼが見出された。上記のようにして細胞内での相互作用を確認したのち、このチロシンキナーゼの局在の検討、ノックダウンによる機能解析をおこなった。ミオシン6とこのチロシンキナーゼは、エンドサトーシスの初期過程で共役していることが示唆された。ミオシン6は細胞膜から細胞中心方向への輸送を担うモータータンパク質として知られており、本研究の結果と一致する。
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[Journal Article] Distinct functions of nucleotide-binding/hydrolysis sites in the four AAA modules of cytoplasmic dynein, as revealed by biochemical characterizations of recombinant fragments.2004
Author(s)
Kon, T., Nishiura, M., Ohkura, R., Toyoshima, Y.Y., Sutoh, K.
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Journal Title
Biochemistry 43
Pages: 11266-11274
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[Journal Article] A single-headed recombinant fragment of Dictyostelium cytoplasmic dynein can drive the robust sliding of microtubules.2004
Author(s)
Nishiura, M., Kon, T., Shiroguchi, K., Ohkura, R., Shima, T., Toyoshima, Y.Y., Sutoh, K.
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Journal Title
J.Biol.Chem. 279
Pages: 22799-22802
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