2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16083205
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
須藤 和夫 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (20111453)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
昆 隆英 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助手 (30332620)
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Keywords | ミオシンスーパーファミリー / ハイスループットスクリーニング / タンパク質複合体 / 膜貫通型セリン / スレオニンキナーゼ / プロテアソーム |
Research Abstract |
本研究の目的は、ミオシン尾部領域を通して相互作用するタンパク質群のハイスループットスクリーニングにより、ミオシンスーパーファミリーに属するタンパク質が細胞内でどのようなタンパク質と相互作用し、その結果生じる複合体がどのような機能をはたしているかを明らかにすることである。これまでに、ヒト胎児脳cDNAライブラリーを用いた酵母two-hybridスクリーニングから哺乳類細胞two-hybridアッセイ,GST pull-down,免疫共沈降実験といったin vivo, in vitroにおける一連の結合実験により、ミオシンVIの新規相互作用因子として膜貫通型セリン/スレオニンキナーゼKPI-2を同定した。siRNAによる細胞内在性KPI-2の発現抑制、細胞のトランスフェリン取り込み及び放出の経時的定量的解析、KPI-2の細胞内局在の解析などから、KPI-2が細胞内小胞輸送経路、特に初期エンドソームからリサイクリングエンドソームへの輸送において重要な働きをしていることを明らかにした。また同様に、MYO18Bと相互作用する因子を酵母two-hybridスクリーニングによりヒト肺のcDNAライブラリーより探索し、その結果、相互作用候補タンパク質の一つとして26Sプロテアソーム構成要素Sug1を同定した。また、プロテアソーム阻害剤やsiRNAによるSug1の発現抑制によってMYO18Bタンパク質レベルの上昇が見られたことから、両者が機能的に相互作用していることがわかった。さらに、in vivoユビキチン化実験によりMYO18Bは細胞内でユビキチン化を受けることも明らかにした。
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