2005 Fiscal Year Annual Research Report
グローバル・ユーザーのための日本型金融取引法モデルの構築
Project/Area Number |
16090203
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
野村 美明 大阪大学, 大学院・国際公共政策研究科, 教授 (20144420)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下村 眞美 大阪大学, 大学院・高等司法研究科, 教授 (50346128)
森下 哲朗 上智大学, 法学部, 助教授 (80317502)
北澤 安紀 慶應義塾大学, 法学部, 助教授 (70286615)
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Keywords | 金融制度 / 金融法 / 金融取引 / 取引法 / 国際私法 / 法令 / 判例 / 英訳 |
Research Abstract |
(目的) この研究は、最近の歴史的制度改革によってもたらされた日本の金融システムの取引法的側面を、国境を意識しない普遍的な利用者(グローバル・ユーザー)の立場に立ち、グローバル金融を適切に規律するのにふさわしい金融取引法はどうあるべきかの観点から分析、データ化し、成果を英語に翻訳し、世界に向けてわかりやすく伝えることを目的とする。 (成果) (ア)分析、加工および翻訳 取引法グループ(この研究)および監督規制法グループ(「金融監督規制の国際調和と相互承認の研究」)と共同で、(a)翻訳対象を決定し、(b)既存翻訳を収集し、今後の法改正作業を考慮して優先順位を決定する作業を行った。 第1に、信託業法、銀行法、投資顧問業法および金融機関等による顧客等の本人確認等及び預金口座等の不正な利用の防止に関する法律の英訳作業を進め、翻訳チェックをした。 第2に、金融法関係の重要判例を抽出し、事実の概要とキーワードをつけ、翻訳チェックをした。 (イ)専門的知識および利用者の意見の聴取 日本の金融法の最新の状況について、専門家の意見を聴取した。グローバルな利用者の意見を聞くとともに研究成果の社会還元のために、公開の研究会を開催した。また、英国・オーストラリアおよび韓国において、日本の金融取引法と実務に関する意見および要望を調査した。 (ウ)成果の共有と公開 ホームページの翻訳対象リストおよび日本法の英訳リンク集を一新した。 国際金融班ホームページhttp://www2.osipp.osaka-u.ac.jp/~nomura/project/inter_finance/index.htm なお、対総括班および国際金融法班内部の大容量のデータ交換と意見交換の安全性を確保するため、従前より安定的に作動するメールサーバーを購入した。
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Research Products
(6 results)