2005 Fiscal Year Annual Research Report
後期高齢者の機器、環境情報の利用実態および心理的障壁の解明とその対策の検討
Project/Area Number |
16091216
|
Research Institution | Tokyo Metropolitan Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
権藤 恭之 (財)東京都高齢者研究・福祉振興財団, 東京都老人総合研究所, 研究員 (40250196)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
稲垣 宏樹 (財)東京都高齢者研究・福祉振興財団, 東京都老人総合研究所, 助手 (00311407)
|
Keywords | 人間生活環境 / 高齢社会 |
Research Abstract |
本年度は東京都板橋区在住の65歳以上の高齢者1121人を対象に調査を実施した.調査内容はまず第1に日常生活で利用する代表的なIT・電気機器(22品目)に関して,現在および過去における利用の有無およびそのレベル.利用もしくは利用しない場合の理由.その他に,家族構成,学歴,職歴といった基本属性と,高次な日常生活能力(老研式活動能力指標),心理的幸福感(PGCモラールスケール),自らの認知機能に関する評定等を同時に調査した. 始めに機器の属性に関して分析を行った。その結果、第1に、IT・電気機器は使用頻度に基づきIT関連機器,AV・ATM,家電に分類可能であることが確認できた.第2に,機器の利用数は,年齢の上昇に伴って低下し,後期高齢者で顕著に表れることが示された.第3に機器の利用には必要性の有無が大きく関与していることが示された。次に、機器の利用頻度に基づいて、個人の分類を行った。その結果、5つのグループに分けることができた。予備的な分析では、これらのグループ間に性別、年齢だけでなく、性格特性、学歴などに違いが見られた。今後、他の変数との関係を詳細に分析し、機器の利用に影響する特徴を探索する予定である。
|