2005 Fiscal Year Annual Research Report
スポーツ科学の観点からみた介護予防プログラムの開発とその運営システムの構築
Project/Area Number |
16200042
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
村岡 功 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (80112712)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福永 哲夫 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (40065222)
坂本 静男 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (00266032)
内田 直 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (00261181)
中村 好男 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (00198251)
川上 泰雄 早稲田大学, スポーツ科学学術院, 教授 (60234027)
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Keywords | 介護予防 / 身体活動 / トレーニング / 運動プログラム |
Research Abstract |
本研究は,「身体活動レベルが中〜低」の高齢者を対象としてデータの集積を行うことにより,元気なまま過ごすために必要となる体力基準の策定および個々に応じた適切な運動プログラムの開発を行い,さらには,介護予防活動の社会財政効果を把握するための推定モデルを構築するものである。 昨年度われわれは,「介護対象候補者」ならびに「要介護者」の特性分析と,対象に応じたプログラムの開発を行った。また,これらの研究結果と現存の介護予防プログラムの現状をふまえ,介護保険新給付に向けた介護予防システムの原案を作成した。平成17年度は昨年度実施事業の一部について資料整理を進め,成果発表・論文刊行を行うこととした。さらに各々のプロジェクトの成果に関する共通理解を深め,本研究全体の方針策定に関して合意形成を行ったうえで,プロジェクトごとに以下の作業を進めた。(1)運動プログラムの充実化と想定した適合対象者に対する実践・効果検証(虚弱・非該当高齢者を対象とした自重負荷による筋力トレーニングおよび低体力者向けの太極拳,ファンクショナルストレッチを中心に構成した体操プログラムを作成),(2)プログラムを受けたことによって獲得した介護予防効果の持続程度の検証(昨年度実施したプログラムについて,1年後の経過測定の実施),(3)高齢者施設居住者の運動プログラム継続のための要因調査(運動教室型プログラムへの継続参加には,サービスに対する知覚満足が重要),(4)自治体の介護予防事業実施にともなう問題点の明確化(自治体が実施する介護予防事業を円滑に進めるためには,介護予防事業を理解した指導者の育成と国,自治体,事業者間の適切な情報の流れが不可欠),(5)介護予防事業推進のための仕組みづくり(地域高齢者に介護予防事業を普及させる仕組みについての検討)を行った。
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Research Products
(1 results)