2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16202002
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | Ryukoku University |
Principal Investigator |
松居 竜五 龍谷大学, 国際文化学部, 助教授 (40238952)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
千本 英史 奈良女子大学, 文学部, 教授 (50188489)
奥山 直司 高野山大学, 文学部, 教授 (50177193)
近藤 正子 (金山 正子) 元興寺文化財研究所, 総括研究員 (20311491)
川島 昭夫 京都大学, 大学院・人間・環境学研究科, 教授 (00128779)
小峯 和明 立教大学, 文学部, 教授 (70127827)
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Keywords | 南方熊楠 / 博物学 / 民俗学 / 生態学 / 宗教学 / 仏教 / 土宜法龍 / 草稿資料の翻刻 |
Research Abstract |
4月の研究計画の採択通知後、5月8日に共同研究者による運営会議をおこない、研究方針を確認し、RAの雇用、事務局による運営体制などを決めた。この決定に従って5月中に10名のRAを雇用し、研究を開始した。従来から活動している東京および関西での南方熊楠資料翻刻のための月一回の研究会を相互出張による交流やワーキンググループ(以下WG)の結成により強化した。これらの研究会、WGにおいて日記、書簡の翻刻をおこなっている。 8月には松居が英国に出張して関連資料調査をおこなったが、この結果は熊楠英文の翻訳などに活用される予定である。また8月には、関西の研究会のメンバーを中心に高野山で研究合宿をおこない、松居、千本、奥山、川島およびRA4名が参加した。9月と2月に松居およびRA1名、アルバイト2名で和歌山県田辺市の南方熊楠邸に出張して関連資料(日記および書簡)のスキャニングをおこなった。10月には、京都の高山寺から南方熊楠の最重要資料である土宜法龍宛書簡の新資料38通が発見され、高山寺との相談の結果、本科研で調査・解読をおこなうこととなった。12月にスキャニング作業をおこなってデジタルデータを作成し、3月31日に松居、奥山で記者発表、新聞・TVなど多くのメディアで報道された。この資料の翻刻作業は関西での研究会やWGでおこなっている。9月から3月にかけて『熊楠研究』第7号の編集を、本科研を用いておこなった。小峯の他、RA2名が執筆している。1月には、金山を中心として田辺市南方邸で資料保存のための調査をおこなった。松居およびRA1名が翻刻をおこなったスウィングルから南方熊楠への書簡については、『龍谷大学国際社会分化研究所紀要』に発表した。松居およびRA2名などが翻訳をおこなった『南方熊楠英文論文翻訳-『ネイチャー』篇』は、2005年夏に(株)集英社より刊行される予定である。科研のウェブサイトをhttp://stallion.world.ryukoku.ac.jp/~rmatsui/に設置した。
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Research Products
(7 results)