2005 Fiscal Year Annual Research Report
第二言語習得研究を基盤とする小,中,高、大の連携をはかる英語教育の先導的基礎研究
Project/Area Number |
16202010
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Research Institution | Meikai University |
Principal Investigator |
小池 生夫 明海大学, 外国語学部, 教授 (70051266)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡 秀夫 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (90091389)
白畑 知彦 静岡大学, 教養学部, 教授 (50206299)
若林 茂則 中央大学, 文学部, 教授 (80291962)
椎名 紀久子 千葉大学, 国際教育開発センター, 教授 (40261888)
投野 由紀夫 明海大学, 外国語学部, 教授 (10211393)
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Keywords | 外国語教育政策 / 英語力到達度指標調査 / 文科省英語教育協力校調査 / 海外英語教育調査 / 海外教科書比較分析 |
Research Abstract |
本年度の本科研研究は以下のように分類できる。 1.海外の英語教育の実態把握の第2弾として、1年目につづき、中国の小、中、高,大の教員との話し合い、実際の授業参観をし、日本の英語教育との比較を行った。授業の撮影、録音、教員同士の質疑応答を記録し、報告した。参観は北京、上海の公立校であり、小学校の英語のレベルは日本と比較にならないほど高い。政府の指導体制も強力である。 2.全国の小学校英語研究協力校、教育特区等、同じく中,高一貫英語教育、Sel-Hi実験校の調査アンケートの収集と分析をおこなった。その結果、今次開催中の中央教育審議会の審議に参考になる資料の提供をおこなった。いずれも文部科学省の実施中の英語教育指導の実態の調査結果であるので、影響のある内容になった。またビジネスマンなどの英語能力をアンケート調査によって測り、日本人の実際の国際活動に必要な英語能力を測定し、英語教育の能力の最終ゴールを推定する。この調査は来年度早々に実施する予定。 3.中国、韓国、台湾、日本の小、中、高、大まで使用中の英語教科書の比較分析中。内容、語彙の量、文法事項の配列順等について対照分析中。語彙は日本ははるかに及ばない。しかも授業時数は中、高では日本とほぼ同じ。小学校では圧倒的な差がある。 4.一貫する英語教育体制において到達目標の国際規格をCEFに求める。CEF日本版の研究に着手。そのために先行研究の収集を行い、比較検討中である。最終的にCEFを柱に一貫する教育内容、到達目標、シラバスの作成をおこなう。 5.小学校での英語習得の発達過程についての実験、調査を開始。事前、事後テストなどの結果をうることを目指し、実験協力校などの依頼など目下準備中である。
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Research Products
(6 results)