2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16207005
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
馬渡 駿介 北海道大学, 大学院・理学研究科, 教授 (50096913)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
片倉 晴雄 北海道大学, 大学院・理学研究科, 教授 (40113542)
高橋 英樹 北海道大学, 総合博物館, 教授 (70142700)
斉藤 裕 北海道大学, 大学院・農学研究科, 教授 (20142698)
矢部 衛 北海道大学, 大学院・水産学研究科, 助教授 (80174572)
柁原 宏 北海道大学, 大学院・理学研究科, 助手 (30360895)
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Keywords | 大黒島 / 生物多様性 / フィールド調査データベース / GPS / 海産動物 / 淡水産藻類 / 陸生環形動物 / 陸生齧歯類 |
Research Abstract |
大黒島の多様性を網羅的に明らかにするため、まず研究分担者全体会議を開催し、本年度の研究計画を立てた。本年度は魚類、海産無脊椎動物、淡水産藻類、陸生環形動物、および陸生齧歯類の各動物群において研究班を組織した。各研究班はそれぞれ選定した研究分担者とともに大黒島に出向き、第一回目の調査を行った。調査データを一般化するため、各研究者はGPSを携帯し、採集生物名、個体数、時間、気象条件、植生、環境の状況、同所的に採集された専門以外の生物等々とともに採集場所を特定し記録した。これらのプライマリーデータを元に、業務委託したソフト作成会社との会合を月1回持ち、採集と同定経過を網羅するフィールド調査データベースの開発を進めた。データベース開発に当たっての問題点として、リアルタイムに採集場所でデータを入力して送信し、それをマザーコンピュータに蓄積するシステムが可能かどうかである。実際にGPS内蔵の携帯電話を大黒島に持ち込んで実用化できるかどうか試行したところ、GPSは動作するが、大黒島内の窪地に入ると携帯電話が通じなくなるという欠陥が生じた。携帯電話の中継所の位置と数の問題でこの問題は解決できるが、どのような実効策をとるか、来年度に試行錯誤することにした。その他、大黒島を含む道東の動植物相に関する文献を網羅的に収集し、それらをPDF化する作業を進めた。本年度は、古生物、陸上植物、海産コケムシ類の文献のPDF化が進んだ。
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Research Products
(2 results)