2004 Fiscal Year Annual Research Report
「自家骨髄間葉系幹細胞-磁気ビーズ」複合体及び磁性体リポソームを用いた四肢再生
Project/Area Number |
16209045
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
越智 光夫 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (70177244)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安永 裕司 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教授 (40253075)
石田 治 広島大学, 病院・講師 (00243551)
安達 伸生 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (30294383)
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Keywords | 間葉系幹細胞 / 骨再生 / 磁性体 / 外磁場 / セルデリバリーシステム |
Research Abstract |
研究計画調書に従い、以下の研究を行い、研究成果をあげている。 1.骨欠損疾患に対する磁気ビーズを用いたターゲティング〜in vitro実験(骨再生)に関する研究 ;SDラット(8週齢)から骨髄間葉系幹細胞を単離・培養し、免疫磁気ビーズ(以下、IMBとする。Ferri Sphere 100C(日本ペイント)を用い、ラットCD44抗体をアミド結合させて作成)と反応させ、MSC IMB複合体を磁石により選択した。磁場影響下による複合体の分布を確認するため、複合体を、予めネオジウム磁石を設置した培養皿に播種した。骨誘導培地(デキサメサゾン含有MEM培地)に置換し、培養皿の中央における細胞数を、磁石非設置群と比較検討した。また、アルカリホスファターゼ(ALP)及びオステオカルシン(Oc)のmRNAの発現をRT-PCRにて確認した。組織学的評価は、骨塩形成を観察した。培養皿中央部の細胞数は磁石設置群、非設置群で、それぞれ平均335、39cells/cm^2であり、磁場による集積効果が確認された。播種1週からALP及びOcのmRNAの発現を確認し、骨塩形成も細胞集積の位置と一致していた。IMB付着下で骨分化が可能なことが示唆された。 研究成果は、第3回日本再生医療学会及び第19回日本整形外科学会基礎学術集会にて発表した。 2.生体に安全な全く新しい磁気ビーズの開発 ;生分解性ポリマーと磁性体の選択を行い、生体に安全な新しい磁気ビーズの開発を現在継続中である。 3.外磁場装置の開発 ;株式会社玉川製作所とともに、臨床応用可能な関節軟骨修復のための外磁場装置の開発を行い、単ポール電磁石(TM-SP1210SC-014型)及びその電源(TM-SP60554型)、及びソレノイドコイル(TM-DSW2422SC-1206型)及びその電源(TM-SP100664型)を開発した。
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