Research Abstract |
平成17年度は横浜国大および千葉大に集合し,統合植生図作成の為の話し合いを持ちながら,各自分担の植生および地域のグランドトルースと,植生調査資料の収集を行った。 1.植生図に関する討議 第1回の集合は,平成17年6月15日横浜国立大学で,代表者藤原,大野,持田,中村,佐藤謙,佐藤浩が会し,それぞれ平成17年度の成果および今後の予定,担当地域における問題点を発表・討議した.佐藤浩よりグランドトルース用の衛星データがそれぞれに配分されることが提案された.その後郵便で送られ,現地で確認された.第2回は,平成17年10月15日〜10月17日,札幌で,東京農大に10月から平成18年3月まで滞在するKrestovを同道し,佐藤謙,中村,藤原で札幌周辺の植生を中心に,植生に関してグランドトルースの合意を得た.第3回は,平成18年1月5日,来日したBox, Krestovと,藤原,大野,中村,持田が千葉大の建石を訪ね,相観による現存植生図の為の凡例統一を行った.さらに第4回2月27日千葉大に集合し,テキスト地域を選択,植生凡例テキストを全員で作成する合意した.それぞれ担当地域から凡例地を選択,建石に示し、衛星データの配布を得、討議に入った. 2.現地植生調査 1)平成17年6月25日〜7月6日中国新疆省植生調査(砂漠および亜高山植生帯)についてSong, Da, Box,藤原および地元新疆大学が加わり植生調査をした.新疆省の植生図は比較的正しく現地に則していた.2)8月16日〜8月21日中国黒竜江省西北部における調査をYou,藤原で行った.多くが二次林で占められていた.3)8月28日〜9月8日極東ロシア(プリモリア地方)をKrestovとそのスタッフ,藤原,佐藤謙により調査した.樹齢200年性の自然保護地で,中国東部からの植生類似性のデータを得た.その後8-10日佐藤が残り,石灰岩地域の植生調査を行い,日本との類似性が強いデータを収集した.4)9月6日〜9月15日韓国(安東市)を中心に大野および安東大学宋により植生調査が行われた.5)9月10日〜9月16日タイ(パンガ地域からカノム地域のマレー半島)代償植生およびマングローブ林の確認が藤原により行われた.6)12月18日〜12月27日中国湖南省および重慶市を中心とした常緑広葉樹林地域の自然林調査および代償景観確認がSong, Da, Box,藤原および湖南大学が参加し植生調査を行った. 3.成果発表 平成18年3月24日-28日新潟で開催の国際会議「東アジア生態学会連合」第2回大会においてシンポジウムを開催,Song, Da, Safronova, Krestov,藤原,大野,中村,建石,佐藤謙が一同に集合,成果発表をする.
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