2004 Fiscal Year Annual Research Report
東アジアにおける水鳥のフライウェイ中継湿地での水生生物相の分布と遺伝的多様性
Project/Area Number |
16255004
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
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Research Institution | Lake Biwa Environmental Research Institute |
Principal Investigator |
濱端 悦治 滋賀県琵琶湖, 環境科学研究センター・琵琶湖研究部門, 専門研究員 (40238077)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西野 麻知子 滋賀県琵琶湖, 環境科学研究センター・琵琶湖研究部門, 総括研究員 (60237716)
金子 有子 滋賀県琵琶湖, 環境科学研究センター・琵琶湖研究部門, 主任研究員 (90280817)
安藤 元一 東京農業大学, 農学部, 助教授 (80339085)
矢部 徹 国立環境研究所, 生物圏環境研究領域生態系機構研究室, 研究員 (50300851)
神谷 要 財団法人中海水鳥国際交流基金財団米子水鳥公園, 指導員(研究担当)
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Keywords | 水鳥 / フライウェイ / 湿地 / 生物多様性 / 遺伝解析 / 湖沼保全 / 湖沼生態系 / 東アジア |
Research Abstract |
東アジアの水鳥のフライウェイ湿地での生物相の類似性を調べるとともに,その対照として内陸部の東経100°付近にある湖沼を選び比較する計画であるが,今年度は7月にモンゴル国のフブスグル湖とその周辺湿地およびツァガンノール湖沼群で水生植物群落の調査と植物サンプルの採取,底生動物相の調査とを行った。同様の調査を,8月に北海道東部および西部の湿地で,10月には韓国南部の牛浦、釜山など複数の湿地でも行った。 上記の地域の湖沼で採取した沈水植物を遺伝分析用サンプルとした。マツモ、リュウノヒゲモについて、生の冷凍試料からAFLP分析に使える質・量のDNAを抽出する方法を確定した。また、マツモ、リュウノヒゲモについてAFLP分析を試みた。マツモでは、多型のあるプライマーの組み合わせとしてACA-CAC、AGG-CAA、AGG-CTAの3種類が有効であることが明らかになり、両種ともAFLP分析方法がほぼ確立した。 琵琶湖に分布する沈水植物コカナダモとオオカナダモにみられる遺伝的変異を調べた。採取したサンプルを用いAFLP解析を行った結果,コカナダモについては16クローンを,オオカナダモについては8クローンを確認した. 水鳥の糞に含まれる水生植物に関する研究として、糞の採集と蒔きだし実験を行った.また,12月末に韓国釜山広域市洛東江河口付近の湿地での冬期の水鳥の生息状況調査を行った. フライウエイ湖沼がどのような水辺生物によってどの程度利用されているかに関する基礎情報収集の一環として、湖沼生態系食物網の頂点にいる動物としてユーラシアカワウソLutra lutraをとりあげ、韓国での生息痕調査,中国東北部を対象とした分布情報の収集を行った.
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Research Products
(7 results)