2006 Fiscal Year Annual Research Report
在宅における身体的および精神的予備力のモニタリングに関する研究
Project/Area Number |
16300163
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
戸川 達男 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (40013859)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤本 浩志 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (60209103)
小川 充洋 東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 教授 (30322085)
新妻 淳子 国立身障者リハセンター, 研究所, 研究員 (60360682)
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Keywords | 健康管理 / 生活活動 / モニタリング / 身体的予備力 / 精神低予備力 / 加齢 / 身体機能低下 / 早期発見 |
Research Abstract |
本研究は、日常生活において、(1)身体活動のモニタリングの方法の確立、(2)精神活動のモニタリングの方法の確立、(3)身体的および精神的予備力の推定法の確立を目指した。しかし、分担研究者の移動や家庭でのモニタリングの困難により研究実施が予定より大幅に遅れ、研究期間が終了した時点で、まだデータ収集が継続中である。本研究において開発したセンサステーションは、赤外近接センサ、音センサ、温度センサ、湿度センサ、照度センサ、振動センサを内臓し、家庭に2基設置して、常時生活活動行われるところと、身体的および精神的予備力が高いときにのみ活動が行われるところの活動度の違いから、予備力の推定を行うものである。身体活動度については、アクチグラフとの相関、精神的活動度については、記述による生活の記録をもとに、センサ情報を解析する。センサステーション2基はすでに完成し、機能の確認およびデータ解析の準備が整い、アクチグラフデータとの比較の計測試験を進めており、独居高齢者の住宅でのデータ収集の準備も進めている。研究期間の終了までに発表できるデータを収集するまでに至らなかったことは大きな誤算であったが、研究の方向はほぼ当初の計画通り進んでおり、身体的および精神的予備力の指標を得るという目標は現在でも妥当であることから、成果が期待できるものと考える。反省点として、家庭でのデータ収集の困難についての見通しの甘さ、とくにプライバシーへの配慮が足りなかったことが大きな支障となったので、今後これらの点を十分考慮した上で研究を続け、本研究のために費やした補助金を無駄にすることなく、成果を挙げるよう努力する所存である。
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