2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16320073
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
大木 充 京都大学, 大学院・人間・環境学研究科, 教授 (60129947)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
壇辻 正剛 京都大学, 学術情報メディアセンター, 教授 (10188469)
田地野 彰 京都大学, 高等教育研究開発推進センター, 教授 (80289264)
浅田 健太朗 島根大学, 法文学部, 助教授 (50346045)
西山 教行 京都大学, 大学院・人間・環境学研究科, 助教授 (30313498)
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Keywords | 自律学習 / CALL / e-ラーニング / 動機づけ / 自律学習支援環境 |
Research Abstract |
17年度の予備実験に基づいてCALLによる教室外自律学習の必要性と有効性に関する論文を作成した。この論文は日本フランス語教育学会の学会誌に掲載されることになっている。また、予備実験に基づいて本実験を行い、特に学習者の自律度と運用能力との相関関係について分析した。その結果、教室外で自律学習を行う場合は、学習者の「行動コスト」が高く、学習者の「動機づけ」(学習意欲)とバランスをとるためにはフランス語を学習する意義を学習者に十分に理解させる必要があることが明らかになった。日本の学習者向きの自律学習能力を高めるためのポートフォリオを作成した。その効果は、19年度の授業で試用し調べることになっている。ウエッブサイト上に自律学習を支援するためのFORUMを開設したが、利用者が皆無に近い状態であった。 5月には台湾で行われた「FIPEアジア・太平洋地区大会」に大木と西山が出席し成果報告を行った。10月にはケベック大学のClaude Germain教授を招聘し、CALLを組み込んだ自律学習の有効性について情報交換をするとともに、日本フランス語教育学会と共催で自律学習についてシンポジウムを開催した。3月には大木と西山が渡仏し、外国語の自律学習を最初に始め、推進しているナンシー大学を訪れ、自律学習環境を視察した。また、その大学で自律学習を推進してきたHenri Holec教授に会い、情報交換を行った。その後、パリ大学教授Jean-Louis Chiss氏、Jean-Claude Beacco氏に会い、現代社会において英語以外の外国語、特にフランス語を学習する意義についてインタビューし、ビデオに収録した。このビデオは編集し、フランス語を学習する意義を学習者に理解させるための教材を作成することになっている。
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Research Products
(2 results)