2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16330006
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
稲葉 馨 東北大学, 大学院・法学研究科, 教授 (10125502)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
生田 長人 東北大学, 大学院・法学研究科, 教授 (80333772)
山元 一 東北大学, 大学院・法学研究科, 教授 (10222382)
牧原 出 東北大学, 大学院・法学研究科, 助教授 (00238891)
飯島 淳子 東北大学, 大学院・法学研究科, 助教授 (00372285)
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Keywords | 地震災害 / 住宅再建 / 宮城県北部地震 / 公的支援 / 復興基金 |
Research Abstract |
研究計画に従い、本年度は、本研究の初年度として、まず、宮城県北部地震によって住宅を失った被災者に関する実態調査を実施し、被災者が住宅を再建するに当たって直面している課題を明らかにした。その上で、個人の財産である住宅の再建に公的支援がなされている場合、それがどのような考え方を根拠としているのか等について、内閣府、地方公共団体からのヒアリングを行い、それを前提にプレ検討を実施した。これらの作業と併行して、今後の理論的検討の前提となる基礎資料の収集を実施したが、特に、阪神・淡路大震災、雲仙普賢岳噴火災害、北海道奥尻島津波災害については、地域の実情に応じた機動的な災害対策の実施を図るために県等に設置されてた復興対策基金について、基金が実施する支援事業の内容と法的性格、その果たしている機能、実態等を調査し、その整理を行ったこれら本年度に実施したもののうち、宮城県北部地震の住宅被災者の実態調査の部分については、個別ヒアリングによって得た約220の調査回答結果について集計・解析を行い、その分析結果を記載した調査報告書を作成した。なお、本年度の途中に新潟県中越地震が発生し、甚大な被害が生じたため、来年度の研究計画中の大規模災害の比較調査の対象に同地震の住宅被災者に対する調査を加えることとし、そのための準備と関係者への調整を行った。
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