Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青木 洋 横浜国立大学, 経営学部, 助教授 (30258826)
沢井 実 大阪大学, 大学院経済学研究科, 教授 (90162536)
高松 亨 大阪経済大学, 経営情報学部, 教授 (70288744)
高橋 雄造 東京農工大学, 大学院共生科学技術研究部, 教授 (60055225)
岡本 拓司 東京大学, 大学院総合文化研究科, 助教授 (30262421)
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Research Abstract |
1 エレクトロニクスに関する事例研究 エレクトロニクスの要素技術である真空管の開発は海軍と逓信省で行われ,共同研究もそれぞれを中心としていたことを明らかにし,論文として公表した。 2 工作機械および鉄鋼に関する事例研究 学協会を中心とした共同研究の実態を検討した。具体的には,鉄鋼業と造船業を取り上げ,前者では,日本鉄鋼協会研究部会,鉄鋼技術研究連絡会,鉄鋼技術共同研究会,後者では,鋼船工作法研究委員会,造船用鋼材研究会などの共同研究を検討した。 3 化学に関する事例研究 1920年代に大阪市立工業研究所を中心としておこなわれた合成酢酸製造の研究および1960年頃に工業技術研究組合法の第1号研究組合法人としておこなわれた石油アセチレンの研究について調査を継続し,調査結果をまとめることに着手した。 4 エンジニア間ネットワークの研究 企業等の所属組織を越えてラジオ・エレクトロニクス技術について共同の研究を行なう非公式な団体のうち,十日会,日本アマチュアテレビジョン研究会(JAT),日本オーディオ協会,関西のラジオテレビジョン研究会(RTA)についてケース・スタディを行なった。 5 産学協力体制の形成に関する研究 (1)電気,電子,機械,化学の各学術雑誌における異機関共同論文データを集計し,その歴史的推移と初期の共同研究事例について学会報告を行った。 (2)1930年代から1950年代にかけて日本を代表する研究領域となった理論物理学を中心に,共同研究を初めとする新しい研究形態がどのようにして形成されていったかを,相対性理論・量子力学の2例について検討した。 6 共同研究政策の形成に関する研究 学術研究会議(1920-1949年)における共同研究の歴史について調査し,それが日本の共同研究開発活動の歴史に果たした役割を明らかにし,論文として公表した。 7 共同研究制度化の国際比較に関する研究 イギリスの研究組合制度の歴史についての調査を継続し,収集資料の整理,分析を行った。
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