2004 Fiscal Year Annual Research Report
イノベーション・システムと技術経営(MOT)の実証的研究
Project/Area Number |
16330081
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
今田 治 立命館大学, 経営学部, 教授 (50232608)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹田 昌弘 立命館大学, 経営学部, 教授 (30288617)
安藤 哲生 立命館大学, 経営学部, 教授 (70268134)
徳田 昭雄 立命館大学, 経営学部, 助教授 (60330015)
吉田 要 立命館大学, 経営学部, 教授 (60127412)
兵藤 友博 立命館大学, 経営学部, 教授 (20278477)
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Keywords | 生産システム / 技術経営 / イノベーション / 製品・製造技術 |
Research Abstract |
2004年度の中心的課題は技術経営の基本的枠組み、その構成要素を明らかにすることであったが、技術経営の特色、技術経営における生産システムの位置、機能について、生産システムおよび技術の概念を明確にしながら、松下電器(株)門真工場を事例に考察。 そこで明らかになったのは次の点である。 技術経営は、技術を経営資源として明確に位置づけ、技術課題を経営戦略と結びつけて体系的にマネジメントすることであり、換言すれば、技術と市場を結びつけ、事業化するためのマネジメントである。そして、技術を核とした企業経営の創造、継続、発展のために、変動する環境に柔軟に対応しながら、絶えず新技術と市場を創出するイノベーションのマネジメントでもある。さらに、技術経営は技術創造と実用化にいたる全過程に対しての戦略的・戦術的計画を策定し、実行、管理を行うことである。したがって、技術経営は、技術自体の効率的なマネジメントを取り扱うだけでなく、技術を中核とした企業経営の革新のあり方を示すものである。 技術経営の対象は、企業における技術創造と実用化の過程を含む広い範囲にわたっているが、生産システムは、創造された技術を製品化し、製造する生産活動を行う。生産システムのマネジメントは、生産活動の連鎖(製品開発、生産準備、購買、製造)、生産活動の管理(計画、実施、統制)および生産諸要素(労働対象、労働力、労働手段、生産方法)を有機的な統一性をもつシステムとして捉え、その最適編成を行い、企業の目的に貢献することである。生産システムにおける技術経営の技術対象は、製品技術と製造技術、その相互連関によるイノベーションである。 松下電器(株)門真工場では、開発、製造が一体となって、この「相互連関によるイノベーション」をすすめており、製品、製造ともの早いスピードでの「進化」がみられる。
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