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2004 Fiscal Year Annual Research Report

ホームレス者の健康・生活実態の解明と自立支援方策に関する研究

Research Project

Project/Area Number 16330125
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (B)

Research InstitutionInternational Buddhist University

Principal Investigator

逢坂 隆子  四天王寺国際仏教大学, 人文社会学部, 教授 (50028544)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 桑原 洋子  四天王寺国際仏教大学, 人文社会学部, 教授 (70097864)
平川 茂  四天王寺国際仏教大学, 人文社会学部, 助教授 (60258069)
西垣 千春  四天王寺国際仏教大学, 人文社会学部, 助教授 (40218144)
黒田 研二  大阪府立大学, 社会福祉学部, 教授 (70144491)
高鳥毛 敏雄  大阪大学, 大学院・医学研究科・社会環境医学講座, 助手 (20206775)
Keywords野宿生活者 / 野宿 / ホームレス / ホームレス者 / 健康問題 / 生活問題 / 健康支援 / 自立支援
Research Abstract

野宿生活者数は全国的の急増しており、中でも大阪市内には全国大都市中最も多い。16年度は次に述べる調査ならびに実践的健康支援活動、健康支援をおこなっている機関・団体とのネットワークつくりを通じて、ホームレス者の生活や健康の実態ならびにNPOやボランテイアの支援の実態を多角的に解明した。
16年度におこなった具体的内容
(1)あいりん地区を中心とし、大阪市内のホームレス者を支援しているNPO・ボランテイアグループ(約30団体)を対象に聞き取り調査をおこなった。
(2)約1600人のホームレス者(大阪市高齢者特別就労事業従事者)を対象に健康調査(胸部X線間接撮影による結核検診・血圧・検尿・血液検査)ならびに生活・健康についての聞き取り調査した。
(3)健康調査後も引き続き、医療・健康相談を継続実施し、実践と研究を結びつけるとともに、健診受診者(ホームレス者)の健康保持のための意識・態度の変容をはかろうとした。その結果、
・ホームレス者の健康・生活実態調査結果:ホームレス者にはやせている者が全国平均と比較して多い。血液検査結果では、赤血球数・総たんぱく・総コレステロール値などが低い者が多い。歯の状況が極めて劣悪な者が多い。野宿生活者は強いストレスを有して暮らしている。食事摂取に事欠き必要な栄養摂取ができていない。同年齢の一般男性にくらべて、高血圧者が多い。結核に関しては、極めて高い有病率である。医療を要する者が多いが、必要な医療を受けていないことなどが明らかになった。
・医療・健康相談の継続により1600人のホームレス者の血圧値を改善しえた。さらに、追跡する予定である。
・ホームレス者の健康・生活支援をしているNPO・ボランテイアグループや無料低額診療施設・国境なき医師団(16年7月より大阪市内ホームレス者に対する医療支援開始)・ホームレス健康支援医師グループ・大阪市健康福祉局・大阪府その他とのネットワークを構築し得た。
・本研究の参加している研究者を中心として、ホームレス者の健康支援を主たる目的とするNPO Health Support Osakaの今年度中設立を予定しており、継続的な健康・生活支援の研究・実践体制の強化をはかることになっている。
・今年度の成果をもとに、さらに底辺にいるホームレス者の生活・健康実態の把握を予定している。

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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