2004 Fiscal Year Annual Research Report
学校場面における非行・メンタルヘルスの包括的アセスメントツールの開発と臨床活用
Project/Area Number |
16330135
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
青木 紀久代 お茶の水女子大学, 大学院・人間文化研究科, 助教授 (10254129)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 真理子 金城学院大学, 人間科学部, 教授 (80229575)
伊藤 亜矢子 お茶の水女子大学, 生活科学部, 助教授 (50271614)
藤田 宗和 お茶の水女子大学, 生活科学部, 教授 (20245898)
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Keywords | 学校メンタルヘルス尺度 / 簡易版ロテスト / 学級風土質問票 / 非行尺度 / フィードバック / カンファレンス / 予防授業 / 国際比較 |
Research Abstract |
平成16年度は、包括的学校生活・メンタルヘルス質問票の作成を目的とし、主として4つの質問票[学校メンタルヘルス、学級風土、非行、簡易版ロテスト]についての尺度検討、予備調査を行った。 まず、学校メンタルヘルス尺度の採用項目決定、および標準化を目的とし、質問紙調査を実施した[東京・沖縄・神奈川・北海道・名古屋の小学校高学年計1306名;中学校2313名]。分析の結果、中学・高校生用尺度の標準化が完了し、これに準じて確認的因子分析を行い、小学校高学年版採用項目を決定した。さらに、国際比較のため、フィンランド語版学校メンタルヘルス尺度を作成した。次年度4月、小学校高学年、中学生各300名に対する調査を行う予定である。 次に、学級風土質問票については、東京・北海道・新潟の中学校計54学級を対象とし、尺度検討を行った。同時に簡易版学校メンタルヘルス尺度・学級風土質問票の開発を行った。簡易版ロテストは、名古屋の小学校高学年294名;中学校330名を対象に調査を実施。非行尺度の予備調査を東京の中学校653名に実施。採用項目を検討した。以上の尺度検討、予備調査を経て、包括的学校生活・メンタルヘルス質問票を作成した。 さらに、これらのアセスメント・ツールを用い、包括的発達支援モデル開発の一環として、(1)フィードバック、(2)カンファレンス、(3)予防授業を行った。東京・神奈川・沖縄・名古屋・北海道の各学校に対して、児童・生徒への個別フィードバック、および教師へのフィードバックを行い、教師とのカンファレンスでは、具体的な介入・予防プランを検討した。これらの支援効果については、児童・生徒、教師へのアンケートを用いて検討し、アクションリサーチにより、効果的なモデルを引き続き開発していく。
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Research Products
(8 results)