2005 Fiscal Year Annual Research Report
学校場面における非行・メンタルヘルスの包括的アセスメントツールの開発と臨床活用
Project/Area Number |
16330135
|
Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
青木 紀久代 お茶の水女子大学, 人間文化研究科, 助教授 (10254129)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 真理子 金城学院大学, 人間科学部, 教授 (80229575)
伊藤 亜矢子 お茶の水女子大学, 生活科学部, 助教授 (50271614)
|
Keywords | 学校メンタルヘルス尺度 / 簡易版ロテスト / 学級風土質問票 / 非行尺度 / フィードバック / カンファレンス / 予防授業 / 国際比較 |
Research Abstract |
平成17年度は、平成16年度に作成した国際比較のための、<包括的学校生活・メンタルヘルス質問票>をフィンランド(小学校6年生310名程度、中学校2年生380名程度、計700名程度)において実施した。そのデータについては、日本の標準化データとの比較を含め、現在解析中である。 さらに、平成16年度に作成した、包括的学校質問票[構成尺度:学校メンタルヘルス、学級風土、非行、簡易版ロールシャッハテスト]を公立中学校4校(東京2校・神奈川・沖縄)において実施した。調査対象者は全1870名であった。 実践活動として、これらの結果を、各学校に青木・伊藤、青木・松本が赴き、データから複合的にまとめたアセスメント結果と介入プランについてフィードバックを行った。 このうち、フィードバックの過程で、公立中学校(1学年250名)について、性格特性、家族背景、メンタルヘルス、学級風土、非行傾向に関する包括的かつ詳細なデータを収集することができた。現在、典型事例の抽出中であり、今後、典型例のフォローアップを行っていく予定である。また、メンタルヘルスと非行傾向の関連について、および性格特性を検討するロールシャッハテストに関しては、今年度学会発表を終えている。 来年度以降、包括的アセスメントの手続きや過程について、また、実践活動について、発表予定である。さらに、ハンドブックの作成、専門家を招致したシンポジウム開催を予定しており、それに向けた準備を行っている。
|
Research Products
(10 results)