Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 隆司 大阪市立大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (50283643)
松村 政秀 大阪市立大学, 大学院・工学研究科, 助手 (60315976)
川谷 充郎 神戸大学, 工学部, 教授 (00029357)
杉浦 邦征 京都大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (70216307)
栗田 章光 大阪工業大学, 工学部, 教授 (90121798)
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Research Abstract |
本年度は,(1)維持管理技術の開発,(2)合理的で経済的な橋梁再生技術の開発,(3)耐震性向上技術の開発,(4)耐風性向上技術の開発,(5)橋梁環境の改善,ならびに(6)事例データベースおよびエキスパートシステムの構築の,6つのプロジェクトテーマに対して研究グループを組織し,主として技術的検討課題の抽出と次年度の本格的な研究実施のための基礎的検討を行った. 都市内道路の持つ機能を停止することなく,橋梁の架け替えや補修・補強が可能な工法として,これまでの側道形式以外に直上高架方式を提案し,そのフィージビリティスタディを行い,直上高架方式が有効であることを示した.CFRP(炭素繊維強化プラスティック板)を用いた電気防食技術の開発では,その有効性を検証するための,実験室レベルではあるが,基礎的な実験を行い,橋梁構造物の防食技術として十分有効な技術であることを確認した.都市内高架橋の合理的な耐震設計に関しては,これまでの多くの知見をもとに追加解析を行い,合理的耐震法のさらなる検討の可能性を示唆した.風に対する安定性の高い橋梁付属構造物に関しては,橋梁付属構造物(照明柱)の振動特性解明のための実験装置を開発し,その装置を用いて,照明柱縮小モデルの振動実験を行い,開発した装置の有効性を示した.さらには,橋梁環境の現状に関する現地調査,文献調査を行い,橋梁環境のコンセプトの整理を行うとともに橋梁環境に関する研究の方向性を示した.また,橋梁の補修・補強の事例データの収集を行った.さらには,今後,ますますその重要性が高まると予想される橋梁環境の騒音振動問題に対して,有効な解決手法を提供すると期待されている橋梁環境振動シミュレータ(橋梁沿道・周辺までを解析対象)開発のための解析コードの再構築を行い,次年度のシミュレータ開発のための準備を行った。
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