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2004 Fiscal Year Annual Research Report

「文化的景観」概念の成立とその国際比較

Research Project

Project/Area Number 16360309
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (B)

Research InstitutionIndependent Administrative Institution National Institutes for Cultural Heritage Tokyo National Research Institute for Cultural Properties

Principal Investigator

稲葉 信子  独立行政法人文化財研究所東京文化財研究所, 国際文化財保存修復協力センター・企画情報室長 (20356273)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 斎藤 英俊  筑波大学, 人間総合科学研究科, 教授 (30271589)
本中 真  文化庁, 文化財保護部記念物課, 主任文化財調査官
黒田 乃生  筑波大学, 人間総合科学研究科, 助教授 (40375457)
平賀 あまな  日本学術振興会, 特別研究員
Keywords文化的景観 / 世界遺産 / 文化遺産 / 保存 / 国際比較
Research Abstract

本研究は、「文化的景観」概念について、「文化的景観」概念成立の背景の研究、諸外国による「文化的景観」概念とその保護制度と国際社会における保護制度の研究、各国の「文化的景観」遺産の事例調査、により、各国による「文化的景観」概念の相違と制度の相違を国際的に比較し、これからの「文化的景観」保護のあるべき方向性を探るものである。
第1年度である本年は、下記の調査研究をおこなった。
1.「文化的景観」概念の成立背景の研究
・「文化的景観」概念の世界遺産条約への導入について、ユネスコ世界遺産委員会、イコモス等の国際機関関係資料を収集し、分析をおこなった。
・国際機関関係者へのヒアリングをおこなった。
2.諸外国による「文化的景観」概念とその保護制度、遺産の事例調査
・中国の事例調査
8月に世界遺産に登録されている雲南省麗江市において、歴史的街区とその周辺の自然景観を含めた文化的景観の特色と保存状況について調査した。また雲南省元陽、金平の棚田の文化的景観の保存状況の調査をおこなった。
・イギリスの事例調査
1月にロンドンの歴史的街区の文化的景観の特色と保存状況について調査し、関係資料を収集した。
・イタリアの事例調査
2月にシチリア州トラパニの塩田の文化的景観の特色と保存状況について調査をおこなった。塩田博物館館長、所有者、自然公園担当者らと文化的景観概念についての意見交換をおこなった。また、パレルモ大学建築学科において日本の文化的景観について講義し、イタリアにおける文化的景観概念との差異等について意見交換をおこなった。また、ベネチアの文化的景観についての現地調査をおこない、関係資料を収集した。
3.日本における「文化的景観」保護について
・文化財保護法の範疇の中でなされてきた名勝の指定・保護の状況を調査した。
・関係資料の収集と分析をおこなった。

URL: 

Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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