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2004 Fiscal Year Annual Research Report

ストレス耐性に優れた植物-フランキア-菌根菌多重共生系の確立と荒廃地修復への応用

Research Project

Project/Area Number 16380051
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (B)

Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

笹川 英夫  岡山大学, 農学部, 教授 (40115572)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 神崎 浩  岡山大学, 農学部, 教授 (60183787)
山本 幹博  岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 助教授 (60274015)
嶋 一徹  岡山大学, 農学部, 助教授 (80274017)
江澤 辰広  北海道大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (40273213)
Keywordsアクチノリザル植物 / フランキア / 宿主領域 / 外生菌根菌 / 多重共生
Research Abstract

多重共生系構築の基礎となる多様なフランキア株,外生菌根菌の分離と確保に努めると共に,フランキア株の宿主領域,フランキア株の16S rDNAに基づく系統解析,アクチノリザル植物に対するフランキア-外生菌根菌二重共生の予備試験等を行った。
フランキア株が確保されていないグミ科植物(マルバグミ,アキグミ,サジ)根粒からフランキアの分離を試み,マルバグミから1株の放線菌を分離し,宿主幼植物に対する接種試験の結果から,この菌株を有効フランキアと同定し,EM-N(仮称)株と命名した。マルバグミ,サジからは現在までのところ,フランキアと同定できる菌株は分離できなかった。EM-N株を含め,モクマオウからのCeq1株,オオバヤシャブシからのAsi1株,ヤマハンノキからのAhi1株,ヤマモモからのM1,M2,M8株について,5科5属7種のアクチノリザル植物に対する接種試験を行った結果,Ceq1株はモクマオウに対して高い特異性を示すこと,Asi1株,Ahi1株はハンノキ属植物とヤマモモに対して同程度に根粒着生すること,M1,M2,M8株はヤマモモとハンノキ属植物に対して良好に根粒着生することが分かった。今回分離できたEM-N株はグミ属植物とヤマモモに良好に根粒着生した。従って,我々が確保しているフランキア菌株は宿主領域から3つのグループに分類されるようであった。16S rDNAの塩基配列から系統樹解析を行うとヤマモモ属とハンノキ属分離した菌株は同じグループに,モクマオウからの分離菌株は別のグループに分類された。この分類分けは接種試験の結果とよく一致した。
保存菌株である外生菌根菌のPisolithus tinctoriusやCenococcum geophilumについてアクチノリザル植物に対する感染試験を継続中であるが,いずれの植物においても菌根の形成は見られず,両菌が有効な菌根菌である可能性はかなり低いようであった。

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Published: 2006-07-12   Modified: 2016-04-21  

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