2004 Fiscal Year Annual Research Report
アジア連携ツーリズムとライフスタイル起業による農村活性化に関する実証研究
Project/Area Number |
16380150
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
佐藤 誠 熊本大学, 法学部, 教授 (80123800)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青木 辰司 東洋大学, 社会学部, 教授 (50141073)
岡崎 昌之 法政大学, 現代福祉学部, 教授 (40275087)
横川 洋 九州大学, 大学院・農学研究院, 教授 (30007786)
内田 和実 財団法人九州経済調査協会, 主任研究員
江藤 訓重 九州ツーリズム大学, 事務局長
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Keywords | ツーリズム / グリーンホリデー / ライフスタイル起業家 / アジア連携 / グリーンライフ / 日本グリーンライフ・ツーリズム学会 / 韓国農村観光学会 / ツーリズム大学 |
Research Abstract |
研究代表者や研究分担者である青木、岡崎、内田、江藤とは、8年間にわたる九州ツーリズム大学発足以降、共に日本のツーリズム研究、人材育成を行ってきた。大学間、地域間で民・学・官連携による地域でのツーリズム産業おこしとツーリズムを介した地域資源活用によるライフスタイル産業の振興についてもこの大学が果たした役割は大きい。平成16年には、農水省から「第1回オーライニッポン大賞」が授与された。 この実践活動を通して、ツーリズム交流から農村でのライフスタイル起業支援や農村移住調査が進むと共に、韓国や台湾などのアジア諸国からの研究者や実務家の調査団受け入れや国際的な研究協力体制も産まれてきた。 さらに、九州ツーリズム大学の影響で、北海道、東北、信州にツーリズム大学が誕生し、さらに北陸、中国、四国でも同様な動きが出てきたし、韓国ツーリズム大学の立ち上げも近い。研究代表者の「グリーンホリデーの時代」(岩波書店)が韓国と台湾での翻訳・出版がなされると共に、アジア共通のツーリズムとライフスタイル起業に関する共通テキストの編集も進んできた。とりわけ、韓国農村観光学会との連携で、平成17年には、本研究グループが中心となって「日本グリーンライフ・ツーリズム学会」が、本部を本学に置いて設立されることになったことも、本実証研究の波及効果といえる。 アジアFTAによるアジア経済の地域統合で最も困難を抱えることになる農村問題解決において、アジアの市民交流による人的交流がアジア連携ツーリズムの実践活動において先行することが望まれている現在、平成17年4月に韓国のソウルで「アジア・グリーンホリデー・ユニオン」結成をめざして、韓国の学会や政府研究機関と日本グリーンライフ・ツーリズム学会準備会とが共同して学術フォーラムを開催するなど、確実な研究実績が上がりつつある。
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