2004 Fiscal Year Annual Research Report
農耕地と他地目境界におけるエッジ・エフェクト構造の理論的解明
Project/Area Number |
16380162
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
中野 芳輔 九州大学, 大学院・農学研究院, 教授 (60038320)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 健 九州大学, 大学院・農学研究院, 教授 (50117272)
原口 智和 九州大学, 大学院・農学研究院, 助手 (90346833)
舟越 保 九州大学, 大学院・農学研究院, 助手 (90089938)
弓削 こずえ 九州共立大学, 工学部, 助手 (70341287)
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Keywords | 日射量 / 土壌水分 / 土壌温度 / 棚田 / 作物群落構造 / 葉面積 / 生育ステージ / 斜面環境 |
Research Abstract |
現地において遮蔽物に挟まれた棚田を選定し、境界周辺からエッジ・エフェクトが及ばない地点の間に諸計測機器を設置し、各観測点間の通年にわたる相違を明らかにするためデータの集積を図っている。また作物の生育ステージ毎に群落調査を行った。 農耕地との隣接空間における植物群落の季節的変化、年毎成長量と形態変化、群落内の葉面積空間密度などについて現地観測を実施し、関連資料の収集を行った。農耕地に隣接する植物群落では空間競合が無いため特異な形態を示すことが多い。このため写真撮影、葉面積空間構造の特徴を把握するためデータの集積を行っている。 また、植物群落内における直達放射透過解析は各種植物群落の空間密度・葉面角度等の。植物体による1次・2次・3次の散乱放射解析は短波放射と葉面における透過・散乱・吸収の特徴を考慮してデータの収集を図っている。 また、大学内の試験圃場に棚田モデルを設置し、人工的な遮蔽条件下で南斜面、北斜面、平地面の日射量の2次元表面分布の測定を行った。また土壌温度計およびTDR土壌水分計を埋設して土壌温度・土壌水分環境の経時変化も同時に測定した。 本年は、遮蔽物が環境に及ぼす影響、特に日射環境、土壌水分環境、地温環境の3点から検討を行った。
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Research Products
(5 results)