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2005 Fiscal Year Annual Research Report

無呼吸下停止心ドナーからの多臓器提供システムの開発及び臨床応用に関する実験的検討

Research Project

Project/Area Number 16390396
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

福嶌 教偉  大阪大学, 医学系研究科, 講師 (30263247)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 白倉 良太  大阪大学, 医学系研究科, 教授 (00116047)
澤 芳樹  大阪大学, 医学系研究科, 教授 (00243220)
南 正人  大阪大学, 医学系研究科, 助手 (10240847)
松宮 護郎  大阪大学, 医学系研究科, 助手 (20314312)
北川 透  大阪大学, 医学系研究科, 助手 (40314322)
Keywords無呼吸心停止ドナー / 経皮的体外循環装置 / ブタ / 心臓移植 / 腎移植 / 肺移植
Research Abstract

本研究の目的は、呼吸停止により心停止に至ったドナー(Non-heart-beating-donor)から心臓を含む多臓器を利用するためのシステムを確立することである。具体的には、1。開胸することなくNon-heart-beating-donorから心臓を含む多臓器の再生する方法を開発すること、2。これらの臓器を摘出し、移植後慢性期までの影響を検討すること、3。摘出直前に臓器のviabilityを評価(即ち、移植後の機能の予測)できるようにすること、4。最終的には臨床応用可能な多臓器提供システムを確立することである。本年度は、(1)開胸することなくNon-heart-beating-donorから心臓を含む多臓器(肺、肝、腎など)の再生するための潅流装置を作成し、ブタ3組を使用して心臓移植を行った。また、(2)腎移植ドナー1例(臨床)にPCPSを用いて潅流を行った。方法:(1)prostacyclin、verapamil、propranololの3剤を20分間前投薬した後に、ブタの呼吸を停止させ心停止とした。30分間臓器を体内で放置した後、前述3剤とFUT175を充填液内に添加した今回作成した経皮的体外循環で1時間全身を再潅流し、心を摘出した。心を1時間保存後同所性に移植した。(2)30代のドナーの心停止後に生前から蘇生のために挿入されていたPCPS回路を用いて腎潅流を行い、腎臓移植を行った。結果:(1)全例、ドナーの呼吸停止後心室細動を経ることなく20分以内にドナー心は停止した。心臓移植後、全例でカテコラミンを投与することなく人工心肺から離脱し、全例閉胸可能であった。しかし、遠隔期までの生存は得られなかつた。(2)腎移植後、両腎とも翌日には尿を産生し、透析から離脱し、現在も生着中である。結論:無呼吸停止心ドナーに前処置、今回作成した体外循環装置で臓器再生を行うことにより、そのドナーから摘出した心が、移植後に正常と同程度の機能を示すことが確認された。この方法を用いることにより、無呼吸停止心ドナーからの臓器提供の可能性が示唆された。

  • Research Products

    (1 results)

All 2006

All Journal Article (1 results)

  • [Journal Article] 日本の脳死ドナーの管理 脳死下臓器保存とViabilityの観点から《心臓》2006

    • Author(s)
      福嶌教偉
    • Journal Title

      Organ Biology 13・1

      Pages: 71-80

    • Description
      「研究成果報告書概要(和文)」より

URL: 

Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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