2004 Fiscal Year Annual Research Report
顎関節症患者に対するストレスマネージメントシステムの臨床応用
Project/Area Number |
16390561
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
石橋 寛二 岩手医科大学, 歯学部, 教授 (90018771)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤澤 政紀 岩手医科大学, 歯学部, 講師 (00209040)
金村 清孝 岩手医科大学, 歯学部, 助手 (50343439)
高浪 五男 一関工業高等専門学校, 校長 (40005393)
豊田 計時 一関工業高等専門学校, 教授 (40310974)
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Keywords | 顎関節症 / クレンチング / ブラキシズム / 咀嚼筋痛 / 筋電図 / ストレス / バイオフィードバック / 自然環境下 |
Research Abstract |
日中に行われる無意識下でのクレンチングは咀嚼筋痛を惹起する口腔悪習癖である.しかし日常生活環境下でのデータ採得は従来の装置ではその形状や大きさから困難とされており,咀嚼筋痛を訴え日中のクレンチングの自覚がある患者の筋活動の実態は詳細に報告されていない. そこで平成16年度はクレンチング習癖者を対象とし被験者の日常生活環境下で計測された筋電図について検討をおこなった.被験者は咀嚼筋の疲労や疼痛を訴えている18名(男性7名,女性11名,平均年齢36.2±14.8歳)とした.筋電図計測には平成14年度に報告した装置を用いた.全被験者の非機能運動時間は162.9〜276.7sの範囲で,平均は243.3分となった.また各被験者の筋活動量は機能運動時では9.7〜63.6μV・RMSで,非機能運動時では1.2〜10μV・RMSの範囲であった.また,5時間の計測時間中に10秒以上持続する非機能運動が観察された被験者は18人中9人であった. また無線を使用することから,さらなる装置の小型化も検討している.平成16年度は筋電信号として、能動電極信号と不関電極信号の伝送方法を検討した。当初、民生用のステレオ2ch方式のトランスミッターを検討したが、十分なチャンネルセパレーションが確保できないことが基礎実験で判明したので、1つの不関電極に対する独立した2つの能動電極信号を無線伝送する方法は断念した。代替案として、単電源で動作する計測アンプ(DL-2で採用されたBB社INA118の単電源・省電力版)を用いた筋電アンプにより、2つの能動電極信号をそのまま差動信号とし、その出力(アナログ)をFM伝送することにした。現在、試作品(ブレッドボードレベル)の伝送特性に着手したが、電源系の誘導ノイズ対策、FM受信機とDL-2との接続等問題点が残っている。
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