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2005 Fiscal Year Annual Research Report

痴呆性高齢者の義歯装着が,痴呆症状,全身的健康状態およびQOLに及ぼす影響の検討

Research Project

Project/Area Number 16390617
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

貞森 紳丞  広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教授 (40187167)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 濱田 泰三  広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (50034244)
村田 比呂司  広島大学, 病院・講師 (40229993)
牧平 清超  広島大学, 病院・助手 (80304450)
洪 光  広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (70363083)
Keywords痴呆(認知症) / 高齢者 / 口腔内状態 / ADL / 痴呆(認知症)の程度 / 義歯装着 / アイヒナー分類 / 縦断調査
Research Abstract

現在もいくつかの高齢者の施設で,口腔内状態の調査を継続しているところであるが,今年度では,1グループホームでの調査結果を日本障害者歯科学会で発表,一つのグループ内での多施設での結果を日本認知症ケア学会で発表した。
軽度認知症(痴呆)高齢者が入居しているグループホームを対象とした調査では,咬合支持と全身状態との関連を調査した。全身の状態は,N式ADLおよびNMスケールにて,日常生活動作能力および精神状態で評価した。また,介護職員の口腔ケアへの関心,担当入所者の口腔ケアの心がけもアンケートにより調査した。咬合支持とN式ADLおよびNMスケール,それぞれのトータルスコアとには関連を認めなかったが,NMスケールの評価項目の中には咬合支持との関連が認められるものがあった。咬合支持と全身状態との関連が推測される。介護職員の口腔ケアへの関心は,全体のケアの20%くらいが多かったが,義歯を装着している入所者に対して口腔ケアへの関心が高い傾向にあった。
一つのグループ内での多施設とは,特養2施設,老健施設,およびグループホームの計4施設であった。口腔内の調査としては,歯式の記録(残存歯数),咬合支持による分類(アイヒナー分類),義歯の維持,安定,支持の状態に着目して義歯の状態の総合的な評価を行った。全身状態については,N式ADL,NMスケール,臨床検査値,身体計測値,その他について評価を行った。N式ADL, NMスケールと,残存歯数およびアイヒナー分類との間には,明らかな相関は認められなかった。義歯が必要と考えられかつ義歯を使用していない調査対象者では,義歯が不要な対象者および義歯を使用している対象者に比べて,N式ADL, NMスケールの値が有意に小さく,義歯が不要な対象者と義歯を使用している対象者では,N式ADL, NMスケールの値に有意差を認めなかった。
現在,今年度の調査データをさらに整理しているところであり,次年度以降も,継続的,経年的に調査を行う予定である。認知症(痴呆)と義歯装着との関係をさらに検討していく予定である。

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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