2005 Fiscal Year Annual Research Report
臓器移植医療における看護職移植コーディネーターの役割・機能に関する研究
Project/Area Number |
16390627
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
志自岐 康子 首都大学東京, 健康福祉学部・看護学科, 教授 (60259140)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
勝野 とわ子 首都大学東京, 健康福祉学部, 教授 (60322351)
松尾 ミヨ子 鳥取大学, 医学部, 教授 (10199763)
習田 明裕 首都大学東京, 健康福祉学部, 准教授 (60315760)
中村 裕美 首都大学東京, 健康福祉学部, 研究員 (60381464)
中村 光江 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 助手 (80381466)
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Keywords | 臓器移植 / 生体部分肝移植 / 看護職 / 移植コーディネーター / ドナー / レシピエント / QOL / 家族 |
Research Abstract |
今年度は、次の2つの目的のもとに研究を行った。 【目的1】米国の生体肝移植医療における看護職移植コーディネーターの役割・機能を明らかにする:生体肝移植の代表的な2つの医療機関(NYのコロンビア大学肝移植センターとマウントサイナイ病院臓器移植センター)において、2005年8月22日〜26日まで、次の2つの調査を実施した。1)移植コーディネーターを含む移植チームメンバーへのインタビューの実施:5名の看護職移植コーディネーター、5名の医師(外科医、内科医、精神科医)、及び4名のソーシャルワーカーに半構成的面接を行った結果、ドナーとレシピエントは別々の医師、看護職コーディネーター、ソーシャルワーカーからケアを受けており、特にドナー候補者については、臓器提供の意思が自発的かどうかを各メンバーが確認するシステムが構築されてた。看護職移植コーディネーターは、術前・術後を通して専門的技術を用いて患者ケアを実施すると共に、医療チームの核として、患者ケア計画の調整に当たり、患者権利の擁護者として、リーダーシップをとっていた。2)移植コーディネーターの活動場面の観察:博士号・修士号をもつ看護職移植コーディネータは、クリニックでフィジカルアセスメントを行い、処方も行うなど自律的に活動していた。 【目的2】看護職移植コーディネーターの活動の実態を明らかにすることを目的とし、16年度に引き続き、国内の調査を実施した。代表的な移植医療機関であるB大学病院(2カ所目)にて、移植コーディネーター、看護部長、移植医、精神科医、医事職員(医療費担当)、薬剤師、各1名に対し面接を行い、許可を得て録音した。データは逐語化し、現在、分析している段階である。18年度も継続して、2〜3カ所の医療機関で引き続き調査を行う予定である。
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