2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16390629
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Research Institution | FUKUOKA PREFECTURAL UNIVERSITY |
Principal Investigator |
安酸 史子 福岡県立大学, 看護学部, 教授 (10254559)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村島 さい子 福岡県立大学, 看護学部, 教授 (90336967)
中野 榮子 福岡県立大学, 看護学部, 教授 (50207841)
中津川 順子 福岡県立大学, 看護学部, 助教授 (50326477)
奥 祥子 福岡県立大学, 看護学部, 助教授 (40284921)
松枝 美智子 福岡県立大学, 看護学部, 助教授 (50279238)
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Keywords | 看護学 / 実習教育 / 経験 / 実習指導者 / 臨地実習 |
Research Abstract |
基礎・成人・精神看護学実習に関わる実習指導者および教員によるワークショップでは、まず経験型実習教育の基本的考え方と方法論について学習した。また当該領域において生じやすい学習状況を想定し、シュミレーション学習を行うことで具体的な教育方法を検討した。実習後には、実習での事例を題材として、経験型実習教育の観点から教師の関わりや学生の学習状況について検討した。 経験型実習教育の方法論および内容を検討するために以下の自記式質問紙による全国調査を実施した。対象は、経験型実習教育に関する講義やワークショップを開催したことがある看護学校31施設・看護系大学3施設・総合病院1施設、ならびに平成17年度までに完成年度を迎えた全国の看護系大学93施設に属する看護学校教員・看護系大学助手・看護師である。調査票の配布は2041部、回収は611部(29.9%)であった。主な調査内容は、実習教育の状況、経験型実習教育の効果、実習満足度、教師効力である。経験型実習教育という方法論を知っていると答えた246名(40.3%)が認識している経験型実習教育の効果としては「学生の主体性が育つ」「学生の看護間が育つ」「学生の表情が生き生きとする」などが多かった。一方、経験型実習教育で困難なこととしては「学生のレベルに合わせた言葉かけ」「学生と向き合う時間の確保」「表現能力の低い学生への対応」「患者の状態に合わせた対応」などが挙げられ,経験型実習教育を実習教育の方法論の1つとして展開していく上での重要な示唆が得られた。 これらの結果から経験型実習教育を展開していくための実習指導者・教員の教育実践上の課題及びその達成に必要な組織的学習のテーマや課題を検討し、経験型実習教育のシステム化案を作成した。
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Research Products
(4 results)