2004 Fiscal Year Annual Research Report
妊娠中から産褥規の母親の生活リズム等が母子の健康に及ぼす影響に関する研究
Project/Area Number |
16390638
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
島田 三恵子 浜松医科大学, 医学部, 教授 (40262802)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鮫島 道和 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 教授 (80135251)
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Keywords | 生活リズム / Circadian rhythm / 妊婦 / 褥婦 / 乳児 |
Research Abstract |
初年度は、プレテストを行い、それと平行して対象とする母親から研究協力を得るための具体的な方策と研究準備について研究フィールドの施設等と相談・交渉を行った。 1)プレテスト 浜松市内および東京都内の母親70名を対象として、研究内容の説明を口頭または書面で行い、食事・睡眠等の生活習慣と生活リズムおよび育児環境に関する予備調査を横断的に、面接または郵送により質問紙調査を行った。そのうち協力の得られた浜松市内在住の8名について、3日間睡眠表記録と同時に腕時計式のアクティグラフを用いて睡眠覚醒リズムと活動量を測定し、生活リズム測定のプレテストを行った。 2)フィールド交渉と研究準備 年間2000件の分娩数があり正常産も多く、研究協力とデータ収集の研究補助者の得られる東京都内の葛飾赤十字産院とのフィールド交渉と研究準備を行った。同院における母親学級で正常妊婦の対象者を募集するにあたり、妊娠中の生活リズムの重要性(妊娠中の生活習慣は周産期異常の誘因となる事、児の生活リズムは母体の生活リズムを基本として胎児期に発達し始める事、新生児の睡眠・食事・活動などの生活リズムはその後の乳幼児の基本的な生活習慣の形成や生活習慣病の発症との関連が示唆されている事)を理解してもらうための配布用ブックレットを購入し、母親学級プログラムに組み入れる事について施設と検討した。同院で分娩後、縦断的にデータ収集するために、同院の育児学級に組み込む乳児期の生活リズムの発達を促す育児支援用ビデオやCDを、本研究に関連する「子供に早起きをすすめる会」の研究者から入手し準備した。しかし、生活習慣病の病態に起因する妊娠合併症をもつ異常妊婦や、乳児を持つ育児中の母親は生活リズムの意義を理解し、研究に参加するメリットやモチベーションを持ち得るが、対照となる正常妊婦に研究に参加してもらう工夫について更に今後検討が必要である。
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