2007 Fiscal Year Annual Research Report
イラン・ザーグロス山地コル川流域地方の40年の社会変容
Project/Area Number |
16401001
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Research Institution | Daito Bunka University |
Principal Investigator |
原 隆一 Daito Bunka University, 国際関係学部, 教授 (70198901)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中堂 幸政 大東文化大学, 国際関係学部, 教授 (60188498)
後藤 晃 神奈川大学, 経済学部, 教授 (70012987)
南里 浩子 東京国際大学, 人間社会部, 非常勤講師 (20438790)
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Keywords | 村落の成立と遊牧民の系譜 / 水資源利用の変化 / イラン農村の家族・親族・女性の変化 / イスラム革命と農村の対応 / イラン農村から都市への移動 / イラン農村の教育と医療保健 / 航空写真とGIS / イランの地方の大地主層 |
Research Abstract |
1.海外フィールド調査 本年度は、研究実施年の4年目、最終年度にあたる。2007年夏期、約1ケ月、1名(研究分担者の南里)は、調査拠点地であるマルヴダシュト地方の農家に住み込み、ポレノウ村の町へ移住した家族の変化を中心とする補足調査を実施した。また、2008年春には、2名(研究代表者の原、分担者の南里)は、約2週間ほどの短期間であったが、マルヴダシュト地方の2つの農村、ヘイラーバード村、ポレノウ村を中心に、これまでの調査の補充調査を実施した。今後の継続調査の必要性を強く感じながら、4年間という限られた期間での暫定的な調査を終えた。 2.国内での研究会・報告会 最終年度のため、調査研究成果の取り纏めや、公開研究報告会などに力点をおいた会合を多く開催した。(1)公開調査報告会を2回行った。第1回は、07年7月8日(日)大東文化大学信濃町校舎で、第2回は、東京外国語大学AA研究所で、「日本イラン研究会」と合同で実施した。 3.資料整理 貴重な資料となる古い写真のデジタル化作業、GISのコンピュータ処理などの作業は予算の関係から遅れがちであった。継続が必要であると考えている。 4.海外共同研究者との研究交流 最終年度に共同研究者の招聘を計画していたが、これも予算の関係上、研究期間内には実現できなかった。しかし、研究代表者の所属機関である大東文化大学国際関係学部 現代アジア研究所の招聘プログラムにより、2008年度に可能となった。 長期にわたる現地調査は、フィールド・サイエンスの基礎でもあり、今後も、その継続の必要性を強く感じるものである。
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