2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16401012
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
三木 聰 北海道大学, 大学院文学研究科, 教授 (90165986)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
津田 芳郎 北海道大学, 大学院文学研究科, 教授 (30091474)
吉開 将人 北海道大学, 大学院文学研究科, 助教授 (80272491)
松下 憲一 北海道大学, 大学院文学研究科, 助手 (60344537)
山本 英史 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (90127796)
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Keywords | 伝統中国 / 判牘 / 史料 / 訴訟 / 裁判 / 明清 |
Research Abstract |
本プロジェクトは、伝統中国の判牘資料に関する、主に3年間の海外調査を通じて、最終的にその成果を"伝統中国判牘資料目録"として編纂・公刊することを目的とするものであった。 その最終年度として本年度は当初、予定したとおり、まず海外調査と国内調査とを平行して行った。平成18年9月24日〜同年10月1日の期間における中国の北京調査は、一年目の同調査で積み残したもの、或いは十分に調べ尽くすことのできなかった文献の徹底調査を目的として、中国科学院文献情報センター(科学院図書館)・中国社会科学院法学研究所図書館・中国国家図書館分館の諸機関で行われた。併せて11月には、京都大学人文科学研究所および東京大学東洋文化研究所の所蔵漢籍について、最終的な調査を行った。また、こうした判牘資料の所蔵調査と同時に、判牘資料目録作成へ向けて、これまで収集した文献の資料整理を行った。 次に、これまでの3年間に及ぶ本プロジェクトの最大の研究成果として"研究成果報告書"に収録すべく「伝統中国判牘資料目録稿(明清篇)」の編纂を行った。従来、滋賀秀三・濱島敦俊・森田成満氏によってわれわれに紹介された判牘は、明代が16種、清代が55種、併せて71種であった。今回、当該目録稿に収録されたものは、明代が52種、清代が119種、併せて171種に上る。単純に計算しても、新たな100種の知見を上乗せしたことになろう。また、特に明末清初期の判牘を数多く発掘できたことは特筆すべきものと思われる。ここに収録・紹介した判牘資料を利用することで、明末清初における法制史・法文化史のみならず、社会経済史・社会史研究の今後の進展が大いに期待されよう。
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Research Products
(9 results)
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[Book] 北魏胡族体制論2007
Author(s)
松下 憲一
Total Pages
225
Publisher
北海道大学出版会
Description
「研究成果報告書概要(和文)」より