2005 Fiscal Year Annual Research Report
東アジア先進地域における単身高齢・ホームレス・住宅困窮層の自立支援システムの構築
Project/Area Number |
16401025
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
水内 俊雄 大阪市立大学, 大学院・文学研究科, 教授 (60181880)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中生 勝美 大阪市立大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (00222159)
小玉 徹 大阪市立大学, 創造都市研究科, 教授 (00170267)
中山 徹 大阪府立大学, 人間社会学部, 教授 (40237467)
笹沼 弘志 静岡大学, 教育学部, 助教授 (70283322)
阪東 美智子 国立保健医療科学院, 建築衛生部, 主任研究官 (40344064)
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Keywords | ホームレス / 野宿生活者 / 自立支援 / 東アジア / 社会福祉 / 公的扶助 / 居住福祉 / まちづくり |
Research Abstract |
本年度の当初は、昨年度まで進めてきたソウル、香港、台北での調査のまとめを雑誌shelter-lessに連載し、英語でも本科研のWEB上で発刊することによって、各都市にそれぞれの支援施策の実態を比較提示し、施策の改善の一助となるように貢献をはかった。 6月にはソウルと台北から、支援施策の中心にいる3人を招聘し、大阪、川崎、東京のホームレス支援施策の現場で意見交換をおこない、あわせて、大阪で「台北・ソウル・大阪のホームレス支援施策ミニワークショップ」を行った。8月には香港から招聘し、Joint Workshop on Urbanity, Urban Change and Governance in Shanghai, Hong Kong and Osakaを大阪でおこなった。 9月と2月には、東京、川崎のホームレス自立支援事業の現状を詳細な聞き取り調査でもって進め、継続的に進めている大阪での自立支援センターでの調査や、路上新聞なにわ路情の発刊を通じて、東アジアの自立支援施策確立のための視座を整理した。野宿現場のみならず、脱野宿した地域生活移行した人々のサポートをどのように適確に行うのか、かかわる団体が多岐にわたってきたこともあり、そのミッションと運営能力、サービスの実態を、総括的に把握した。特にアフターフォローの重要性とその業務の困難性などの要因を指摘した。 3月には、2年毎の定点観測という調査の継続性に立って、香港の最近の施策の現状、野宿現場の実態、スタッフの状況を確認する調査をおこなった。3年アクションプラン終了後の、各NPOの自立的展開は2年目を迎えた中で、主にシェルターや簡易宿所の調査を通じて現状の問題点や課題などを押さえることができた。
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Research Products
(6 results)