2005 Fiscal Year Annual Research Report
アムールランド文化とアイヌ物質文化形成に関する言語・生態人類学的研究
Project/Area Number |
16401028
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
荻原 眞子 千葉大学, 文学部, 教授 (00129074)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 睦 千葉大学, 文学部, 助教授 (00312926)
渡辺 均 千葉大学, 環境健康都市園芸フィールド科学教育研究センター, 助教授 (80301092)
風間 伸次郎 東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (50243374)
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Keywords | アイヌ / アムールランド / トゥングース系諸族 / ナーナイ / ウリチ / 物質文化 / 言語学的調査 / ロシア民族学博物館 |
Research Abstract |
本研究は1995〜2001年度に実施したロシア国内各地の博物館が所蔵するアイヌ民族資料の調査研究を踏まえ、その継続発展的な研究という性格をもっている。すなわち、アイヌの物質文化の形成について考察するためには、アイヌおよびその文化と深いかかわりのあるアムールランド諸民族の文化を視野にいれる必要がある。このような観点から、本研究では、特にトゥングース系諸族の文化を対象に現地調査を通じて、言語学、民族学、生態人類学、口承文芸などの研究を意図している。 本年度は、8月にアムール流域のナイヒン村においてナーナイ語の調査研究(風間)、ブラヴァ村およびコンドン村において、それぞれウリチ、ナーナイの言語学、民族学、口承文芸の調査を行なった(荻原ほか)。11月にはヨーロッパにおいてアムールランド諸民族の大きなコレクションを所蔵するデンマーク国立博物館およびベルリン民族学博物館で資料調査を行なった(荻原ほか)。また、2006年3月にはマガダン市、ナイヒン村においてそれぞれエヴェン語、ナーナイ語の言語学的調査研究を行ない(風間)、一方では、サンクト・ペテルブルグの「ロシア民族学博物館」より民族学者を招へい、札幌のアイヌ民族文化研究センターにおいてアイヌ民族資料の精査を通じて今後の研究課題について検討をした。 現地調査によって得られる資料と博物館資料とは相補的であり、当初意図できなかったような新たな問題や現代的な研究課題が次第に明らかになってきている。本年度は時間的な都合で生態人類学的な調査を実施することができなかったが、言語調査および研究協力者の参加を得たことによる口承文芸の資料調査については収穫があった。
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Research Products
(11 results)