2005 Fiscal Year Annual Research Report
ミャンマー少数民族地域における生態利用と世帯戦略:広域比較に向けて
Project/Area Number |
16402003
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
速水 洋子 京都大学, 東南アジア研究所, 教授 (60283660)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹田 晋也 京都大学, 大学院・アジア・アフリカ地域研究研究科, 助教授 (90212026)
神崎 護 京都大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (70183291)
高橋 昭雄 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (90282706)
土佐 桂子 東京学国語大学, 外国語学部, 教授 (90283853)
落合 雪野 鹿児島大学, 総合研究博物館, 助教授 (50347077)
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Keywords | 世帯戦略 / 市場経済化 / 森林利用 / 植物資源 / ミャンマー / 少数民族 / 生業 |
Research Abstract |
二年度めの今年度、ミャンマーでは首都移転に伴い、官公庁などの業務が平常通り行われなかったこともあり、一部メンバーは調査許可取得の上で影響を被った。竹田・鈴木は森林局からの許可がおりなかったため、バゴー山地での焼畑生態調査を続行することができず、ヤンゴン東部の視察と今後の打合せを行った。飯島は、シャン州の首長の家系へのインタビューを引き続き行っており、シャンの歴史における首長家の役割を歴史的に考察する史料がそろいつつある。落合は、カチン州、チン州そしてナガの地で、雑穀を中心とする植物の食用や装飾への利用を広域踏査することができた。その成果は、下記の展示にもつながっている。高橋は、チン州における棚田と周縁州の生業の変化をたどる貴重な成果をあげつつある。土佐と速水は、カレン州での本調査の許可がおりず、ヤンゴン管区のカレン地域での生業変化について予備的な調査を行い、都市近郊の生業変化については興味深い観察ができた。最終年度は、カレン州で可能な形の調査を続行する予定である。以上、各メンバーはそれぞれ少数民族地域での生態資源利用、生業や、経済生活、その変遷について少しずつ成果をあげつつある。11月には、鹿児島大学総合研究博物館にて、メンバーの落合が主催し、一部は当科研の成果でもあるジュズダマを使用した衣装の特別展示(『植物のビーズーおしゃれジュズダマ』展を鑑賞しつつ、途中経過の報告会を行った。
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Research Products
(11 results)