2006 Fiscal Year Annual Research Report
ミャンマー少数民族地域における生態利用と世帯戦略:広域比較に向けて
Project/Area Number |
16402003
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
速水 洋子 京都大学, 東南アジア研究所, 教授 (60283660)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹田 晋也 京都大学, 大学院アジア・アフリカ地域研究研究科, 助教授 (90212026)
神崎 護 京都大学, 大学院農学研究科, 助教授 (70183291)
高橋 昭雄 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (90282706)
土佐 桂子 東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (90283853)
落合 雪野 鹿児島大学, 総合研究博物館, 助教授 (50347077)
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Keywords | 世帯戦略 / 市場経済化 / 森林利用 / 植物資源 / ミャンマー / 小数民族 / 生業 |
Research Abstract |
最終年度の今年度、ミャンマー国内情勢は首都移転でいまだ落ち着かず、官公庁などの業務が平常通り行われなかったこともあり、引き続き一部メンバーは調査許可取得の上で影響を被った。竹田・鈴木・神崎は今年度は森林局から許可を得て、バゴー山地での焼畑生態調査を続行することができた。竹田はカレン村落における焼畑の土地利用についての継続調査、鈴木はタウンヤ造林をめぐる土壌の変化と農民の移動について、神崎はバゴー山地におけるチーク林木の再生についての調査を行うことができた。飯島は、シャン州の首長の家系へのインタビューを引き続き行い、植民地末期から戦中戦後にいたるシャンの歴史における首長家の役割を歴史的に考察する史料がそろいつつある。落合は、シャン州、チン州で、雑穀を中心とする植物の食用や装飾への利用を広域踏査することができた。高橋は、チン州における焼畑と棚田、そして出稼ぎ労働をめぐる労働力と世帯戦略について貴重な成果をあげつつある。土佐は、カレン州のタンマニャー山に、従来タンマニャー僧正を囲む信仰共同体として形成された村の、国境地域という特性をいかした生業活動について調査を行った。速水は、カレン州パアン地域のカレン村落における信仰と世帯の継承についての調査を行った。以上、各メンバーはそれぞれ少数民族地域での生態資源利用、生業や、経済生活、その変遷について報告書をまとめるだけの成果をあげつつある。3月に京都にて研究発表と議論を行い、今回の成果を『東南アジア研究』特集号として投稿することとなった。
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Research Products
(7 results)