2007 Fiscal Year Annual Research Report
オーストラリアの大都市に住む高齢者の社会的支援ネットワークの研究
Project/Area Number |
16402027
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
野邊 政雄 Okayama University, 教育学部, 教授 (90218347)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水上 徹男 立教大学, 社会学部, 教授 (70239226)
馬渕 仁 大阪女学院大学, 国際・英語学部, 教授 (20249402)
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Keywords | 高齢女性 / メルボルン / ライフヒストリー / 集団参加 / 国際研究者交流 / 社会的支援ネットワーク / 主観的幸福感 / 生活満足度 |
Research Abstract |
平成17年と18年の夏休みに15人の高齢者(65歳以上80歳未満)へ日常生活とライフ・ヒストリーについての聞き取り調査をおこない、テープに録音をした。日本でそのテープ起こしをおこなったが、意味の分からないことが多くあった。一部は、高齢者がオーストラリア英語で話しており、オーストラリア英語特有の表現を野邊が理解できないことから話してくれたことを理解できないものであった。一部は、高齢者の語ってくれたことの文化的な背景を野邊が知らなかったことから、理解できないものであった。また、語ってくれたことの中に矛盾する点もあった。野邊は平成19年8月の約1ヶ月間メルボルンにあるモナシュ大学日本研究所に客員研究員として滞在した。そして、聞き取り調査をおこなった高齢者を再訪し、そうした不明な点を質問した。また、野邊の友人にも不明な点を質問した。そこで、ようやくテープ起こしを終えることができた。これにもとづいて、岡山大学教育学部の紀要に論文を発表した。 平成17年と18年の夏休みに、聞き取り調査に加えて、400人の高齢女性に調査票によるアンケート調査をおこなった。消費税の導入やガソリン代の高騰のために、平成17年と18年のアンケート調査の経費が当初の予想よりもはるかにかかってしまったので、調査終了後すぐにデータをコンピューターに入力することができなかった。そこで、平成19年度に、学生を雇用して、そのデータをコーディング・シートに転記する作業をしてもらい、業者に依頼してコンピューターに入力してもらった。平成20年度にそのデータを分析し、報告書を作成したい。
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