2005 Fiscal Year Annual Research Report
21世紀"共成"システム構築を目的とした社会文化的な"島々"の研究
Project/Area Number |
16402031
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
新原 道信 中央大学, 文学部, 教授 (10228132)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古城 利明 中央大学, 文学部, 教授 (70055185)
中島 康予 中央大学, 文学部, 教授 (90217729)
川原 彰 中央大学, 文学部, 教授 (30224819)
柑本 英雄 弘前大学, 人文学部, 助教授 (00308230)
田渕 六郎 名古屋大学, 環境学研究科, 助教授 (20285076)
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Keywords | 共成(codevelopment) / 共生(conviviality) / 社会文化的な島々 / 国際地域間協力 / アイデンティティの複合性・重合性 / 戦争の記憶 / 記憶のinvention / 境界線の移動と重合 |
Research Abstract |
「辺境」ヨーロッパの"共成"の"智"を明らかをすることを目的として、前年度の研究成果(地域自治・自立、国際地域間協力、地域住民のアイデンティティの複合性・重合性についてのオーランド調査とサルデーニャ調査、サルデーニャ北西地域と関係の深いイタリア北東部の都市ゴリツィア、トリエステ、さらに国境を越えてイストリア半島リエカ、プーラの地域調査)をふまえ、本年度は下記の調査研究を遂行した。 (1)境界線の移動と重合(superimpose)、(2)記憶のinvention、(3)colonial residueという、昨年度の調査研究を通じて獲得された観点から、フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州の中でも、とりわけスロヴェニアと国境を接しているヴェネツィア・ジュリア地方の主要都市であるゴリツィアと、国境を越えた隣接地域であるノヴァ・ゴリツァそしてブルダにおいて、ゴリツィア国際社会学研究所の協力のもとで、機関聴き取り、インタビュー調査、資料収集をおこなった。 (2)ヴェネツィア・ジュリア地方のもうひとつの主要都市トリエステにおいては、トリエステ大学、フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア歴史研究所の協力のもとで、同地域における国境線の移動と戦争の記憶とかかわる諸問題について、また国際地域間協力の方向性についてのインタビュー調査、資料収集をおこなった。 (3)これと並行して、フランスとの国境隣接地域であるヴァッレ・ダオスタ州において、言語政策・多言語使用の実態に関するインタビュー調査、資料収集をおこなった。 (4)これと並行して、アテネにおいても、国際地域間協力の方向性についてのインタビュー調査、資料収集をおこなった。 (5)これと並行して、ヨーロッパ社会の文脈とはことなる場所であるニューヨークにおいて、"社会文化的な島々(isole socio-culturali)"の形成のあり方を比較のためのインタビュー調査、資料収集をおこなった。 (6)オーランド・沖縄の比較研究の成果の部分は本年度中の刊行が実現した。
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Research Products
(6 results)