2005 Fiscal Year Annual Research Report
アジアにおける媒介動物の分布特性に基づく新興再興感染症の拡散経路の解明
Project/Area Number |
16406008
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
高田 伸弘 福井大学, 医学部, 助教授 (90003409)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢野 泰弘 福井大学, 医学部, 助手 (60220208)
岩崎 博道 福井大学, 医学部, 助教授 (10242588)
斎藤 あつ子 神戸大学, 大学院医学系研究科, 助教授 (00223131)
増澤 俊幸 千葉科学大学, 薬学部, 教授 (10181645)
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Keywords | 国際研究者交流 / 多国籍 / ライム病ボレリア / 紅斑熱群リケッチア / バベシア / ベクター / 病原体拡散 / 分子疫学 |
Research Abstract |
本年度の海外分は、中国南部の主要ベクター3種にI.sinensisも絡むという新たな問題に重点を置くこととした。国内分ではバベシアに主眼を置いた。結果として、中国南部〜韓国地区〜南西諸島(〜南西日本)という、いわば東シナ海トライアングルにおいて、ベクターや動物相の動きに伴う新興再興感染症病原体の拡散経路が検証できた。なお、アジアへの渡航は、紛争地域の拡大や新型感染症の突発で計画遂行や人員の確保に影響が出ている。 1.海外活動 ・中国(2005年4月;杭州市〜臨海市):天台山地域などで調査を試み、中国南部調査の方針がなった。 (同12月;武夷山市〜温州市〜杭州市):雪のため武夷山方面は割愛したが、中国南部を広く調査した。 (同12月;中国浙江省、安徽省):黄山〜天目山の調査は、風雪による空港閉鎖で渡航中止となった。 (2006年2月;中国浙江省、安徽省):上記調査の再挑戦で、同地域の冬〜春の生態系を把握できた。 (同3月;中国安徽省):黄山に的を絞っての再々調査で、春季に入った生態圏での成果を得た。 ・韓国(2005年11月;韓国済州島):中国と韓国の架け橋的存在の地区で初めて調査し、今後の方針がなった。 2.国内活動 ・北海道・青森県(2005年6月):札幌市郊外、また下北半島最奥部を調査した。 ・東北地方(同6月;青森県西部域、新潟県上越地方):白神山地そして長野、上越地方に回つて調査した。 ・静岡県(同9月;伊豆半島南半部):関係知見の少ない伊豆地方を調査した。 ・島根県(同10月;島根県中西部域):昨年度の東部地区に続き、西部地区を調査した(厚生科研班と共同)。 ・高知県(同11月:高知県北西部および室戸地区を調査した。 ・学会・セミナー:名古屋市(2005年4月;日本感染症学会大会)、札幌市(同6月;日本衛生動物学会大会)、帯広市(同9月;日本ダニ学会大会)、下田市(同9月;科研班会議)、京都市(同10月;日本熱帯医学会大会)、高知県(同11月;日本衛生動物学会西日本支部会)において、前年〜今年度の成果発表やシンポジウム招請講演。
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Research Products
(12 results)
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[Book] Vector ticks for human babesiosis in Asia. Asian Parasitology. Vol.4 Toxoplasmosis and Babesiosis in Asia.(Yano, A., Ho-Woo, N., Anuar, K., Jilong, A.S., Saito, A., Igarashi, I.(ed))2005
Author(s)
Takada, N.
Total Pages
170-177
Publisher
AAA Committee
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