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2005 Fiscal Year Annual Research Report

転倒予防に関する姿勢制御メカニズムの解明

Research Project

Project/Area Number 16500354
Research InstitutionKeio University

Principal Investigator

大田 哲生  慶應義塾大学, 医学部, 講師 (20233132)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 木村 彰男  慶應義塾大学, 医学部, 教授 (70118941)
正門 由久  慶應義塾大学, 医学部, 助教授 (10173733)
Keywords姿勢調節 / 運動関連脳電位 / 転倒予防
Research Abstract

【目的】立位および座位で、上肢の随意運動による外乱を起こし、その際の姿勢調節に関する脳の活動を運動関連脳電位(movement-related cortical potentials : MRCPs)を用いて検討する。
【対象および方法】健常成人5名を対象とした。右上肢を挙上し、右手関節背屈位から同関節を屈曲することで壁を押し、自己による外乱を与える。その際転倒しないように姿勢を保持することを課題とした。両脚立位、片脚立位、不安定な板の上での立位、座位(背もたれあり)、座位(背もたれなし)の諸条件におけるMRCPsを測定するための環境を整え、日本光電株式会社製ペーパレスデジタル脳波計Neuropfaxμ EEG-9100を使用して脳波を測定。外乱を右手関節屈曲による動作で引き起こすため、右尺側手根屈筋の筋電図をトリガーとし、3-10秒間隔の自己ペースで課題運動を行わせた。MRCPsは約50回の課題施行後、自家製プログラムによるoff-line分析での加算方法(運動開始前1500msec.から後500msec.)を用いてBereitshaftsptential (BP)やmotor potentials (MP)の振幅を評価した。
【結果】計測部位での比較では、BPやMPの振幅はCzで最大であり、次いでC3であった。CzにおけるMPの振幅マイナスBPの振幅で求めた陰性電位の程度を各条件で比較すると、安定した姿勢である両足立ち、および座位で両者の差が大きく、不安定な姿勢である片足立ちや不安定板上での立位ではこの差は明らかではなかった。
【考察】外乱による転倒を防ぐ動作時に得られたMRCPsは、姿勢により異なることから姿勢の調節にかかわる下肢や体幹筋を支配する一次運動野の興奮を反映しているものと考えられた。安定した状況では運動の準備をあらわすMRCPsが顕著に認められ、MRCPsで姿勢調節能力の程度を評価できる可能性が示唆された。転倒のリスクの抽出や転倒予防訓練の効果判定などにMRCPsの評価が適用可能と考えられた。

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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