2006 Fiscal Year Annual Research Report
運動の行動変容段階と一過性運動時の主観情報処理の関係
Project/Area Number |
16500455
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Research Institution | Fukuoka Prefectural University |
Principal Investigator |
上田 毅 福岡県立大学, 人間社会学部, 助教授 (90254648)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石原 一成 福岡県立大学, 人間社会学部, 助手 (80347690)
堀田 昇 九州大学, 健康科学センター, 助教授 (00146797)
鍋谷 照 静岡英和女学院大学, 短期大学部, 講師 (20390015)
上田 真寿美 山口大学, 医学部, 講師 (30332810)
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Keywords | タイプA / B / Ratings of Perceived Exertion / Category Ratio 10 Scale / Feeling Scale |
Research Abstract |
本研究では、一過性運動時のRPEに及ぼすタイプA/B性の影響について検討することを目的とした。被験者は以下のように測定の被験者として選抜され、測定に関する説明を受けた上で測定に参加する同意書にサインした。 はじめに、F県立大学に2002年〜2004年に入学した新入学生500名に対して、大学入学直後に必修科目として受講する健康科学実習Iの最初の授業においてKG式タイプ日常生活質問紙を含む健康状態についてのアンケートを実施し、アンケートに同意した450名が回答した(回答率99%)。 次に、KG式日常生活質問紙の回答からタイプA得点を算出した。結果をもとに、運動負荷試験への参加依頼を行った。参加を依頼した対象者は、タイプA得点を計算した集団のなかでも女性(400名)とし、得点の高い10名と低い10名に連絡をとり運動負荷試験の説明会を実施した。説明会の後、測定への参加を依頼しタイプA得点の高い者9名と低い者8名の測定への参加同意が得られた。 運動負荷装置には自転車エルゴメーターを用いた。先の手順で測定に同意した被験者は5分間の椅座位安静の後、60回転/分での自転車エルゴメーター作業を実施した。運動負荷は20W、3分間から始まって3分毎に20Wずつ自由意志による疲労困憊まで負荷を増加させた。運動中、生理指標として酸素摂取量と心拍数を連続して測定し各負荷段階の最後の1分間に指先から血液を採集し血中乳酸濃度を測定した。採血中、被験者は心理指標として中枢、脚および全身の主観的運動強度および気分(Feeling Scale)を測定した。 主観的運動強度はボルグのRPE尺度とCR-10尺度を用いて測定し、気分はFrijdaのfeeling scale(FS)に基づく著者らの日本語表示用いて尋ねた。 本研究では、一過性運動時のRPEに及ぼすタイプA/B性の影響について検討した。その結果、生理指標を合わせてタイプA/B別のRPE、CR-10、FSを比較したところ、両者の間には有意な差異が認められなかった。
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Research Products
(3 results)