2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16500491
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Research Institution | Kyoto Notre Dame University |
Principal Investigator |
萩原 暢子 京都ノートルダム女子大学, 人間文化学部, 教授 (00164765)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北村 映子 京都ノートルダム女子大学, 人間文化学部, 教授 (60234275)
野村 照夫 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 教授 (60189438)
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Keywords | 姿勢計測 / 足圧中心分布 / 重心位置 / 骨評価値 / 女子大学生 |
Research Abstract |
重心動揺測定装置に解析装置一式を取りつけて、身体の重心位置を測定するために、まず足圧中心と分布状況、前後方向への足圧の可動状況を調べた。次に、姿勢について測定した。 測定項目は、足形状として足長、足幅、足高を測定した。足圧は、緑色、赤色、白色の3色で圧力を表し、計測範囲として緑色は50〜200g、赤色は200〜500g、白色は500g以上の圧力分布面積(cm^2)と割合(%)を示した。実際の測定では、被験者を重心動揺測定装置に起立させ、静止状態から前傾、後傾の3ポーズを3回繰り返し、三色の分布状況を調べた。姿勢については、耳垂、肩峰突起、上前長骨棘、膝関節、外顆に印をつけたマーカーを貼付し、足圧測定時に各ポーズを側方向よりデジタルカメラで撮影した。また、重心の位置を足底からの距離として両足の位置から算出し、骨発育との関連を検討した。骨発育については、超音波骨評価装置(AOS-100)による骨評価値を測定し、並行して身体・体力測定、ライフスタイル調査を行った。さらに骨代謝状況を把握するために、尿中デオキシピリジノリンを測定した。 その結果、1)すべての骨パラメータと、身長を除くすべての身体的特徴との間に有意な正相関が見られた。 2)足高とSOSに有意な正相関が見られた。3)足圧分布と骨との関連では、直立姿勢で足圧の最も軽量の分布域と骨評価値との間に、有意な負の相関が見られた。4)姿勢の変動をパターンで分類した場合、下肢は比較的安定した状態で、上体が大きく振動する型と、上体のゆれは比較的小さいが、下肢の動揺が大きい型が見られた。5)重心の位置を足底ラインからの距離でみると、骨発育との明らかな関連は見られなかった。 以上より、足圧の偏りが小さいほど骨発育が良く、運動による足高の発達が、骨発育に良い影響を与えていると思われた。さらに例数を重ねて検討する。
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