2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
16500491
|
Research Institution | KYOTO NOTRE DAME UNIVERSITY |
Principal Investigator |
萩原 暢子 京都ノートルダム女子大学, 人間文化学部, 教授 (00164765)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野村 照夫 京都工芸繊維大学, 応用生物学部門, 教授 (60189438)
|
Keywords | 骨評価値 / 足圧分布 / 足圧中心 / 姿勢計測 / 姿勢制御 / 女子大学生 |
Research Abstract |
足圧中心と骨評価値との関係: (1)足圧中心の評価として、前後軸座標値をHライン上に投影し、足長に対する踵からの相対値(%)を求めたところ、立位姿勢では47.4%、最大前傾では66.2%、最大後傾では33.1%であった。 (2)足圧中心については、Hライン上で立位姿勢から最大前傾への変位および、立位姿勢から最大後傾への変位を算出し解析した結果、それぞれの変位と骨評価値との間に、有意な相関はみられなかった。 姿勢制御と体格・体力の関係: (1)立位姿勢における膝と腰の位置関係に注目し、各姿勢の膝・上前腸骨棘(腰)のx座標値の差と、身体データとの相関係数を算出した。 (2)体重・BMI・LBMと各姿勢における膝・腰のx座標差との間に、比較的高い有意な相関が認められた。よって、立位姿勢において、腰の定位に筋量・脂肪量が影響していることが示唆された。 (3)閉眼片足立ちと前傾・後傾姿勢のx座標差との間に、比較的高い有意な相関が認められた。よって、前傾・後傾姿勢における腰の定位に、バランス能力が影響していると推察された。 (4)骨密度指標であるSOSと前傾・後傾姿勢のx座標差との間に、有意な相関が認められた。よって、前傾・後傾姿勢における腰の定位と骨密度との関連性が示唆された。 運動習慣と足圧分布との関係: 中学および高校で運動経験がある人は、最大後傾で最大加重領域の割合が有意に大きく、軽加重領域が少なかった。 結論: 骨量の大きい人は、立位姿勢では、足圧の中程度の加重でバランスがとれ、前傾姿勢では足圧に加重をあまりかけずに静止し、また、後傾姿勢では、足圧を多くかけることで安定した姿勢が取れると考えられる。このように、立位で生活する場面において、安定した状態を保つためには、足圧をどのように加重するかが問題となる。姿勢制御と体重、骨密度、バランス能力などに関連が見られたことより、姿勢の保持には体格、体力および運動能力が複合的に関与していることが示唆された。
|
Research Products
(2 results)