2005 Fiscal Year Annual Research Report
工学基礎(数学・物理)教育における人間力教育に関する実践的研究
Project/Area Number |
16500563
|
Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
青木 克比古 金沢工業大学, 基礎教育部, 教授 (80329367)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山野 剛助 金沢工業大学, 基礎教育部, 教授 (50064465)
松岡 史和 金沢工業大学, 基礎教育部, 教授 (10064461)
福田 一郎 金沢工業大学, 基礎教育部, 教授 (90064435)
大林 博一 金沢工業大学, 基礎教育部, 教授 (60169050)
槻橋 正見 金沢工業大学, 基礎教育部, 教授 (00064436)
|
Keywords | 工学基礎教育 / 数理教育 / 人間力教育 / 学習動機・意識 |
Research Abstract |
1 金沢工業大学(以下本学とよぶ)、の入学生の学習に関する動機や意識のアンケート調査を実施し、入学生の学習動機や意欲に実態を調べた。具体的には、学習の意識、動機を学習の功利性と学習内容の2要因を尺度として、1)充実、2)実用、3)報酬、4)関係の4つの志向区分に関して、入学生の度数分布を調査した。その結果、入学生の多くは、充実、実用の両方を志向しており、現行の実用面を重視した数理工統合教育はこのような志向を持つ学生に向いていることが明らかになった。しかし、充実志向の学生も多く、現行のものを理論面で充実させる必要があることも分かった。さらなる分析と対策を実施すべく、今年度のアンケート内容を見直し・検討し、平成18年度の学習の意識・動機のアンケート調査の実施を計画した。 2 本学の数理工統合教育は、工学への知的探究心の涵養を目指す本学独自の教育であり、その開始からほぼ5年を経過した。その検証のため、現在の4年生と専門課程の教員を対象としてアンケート調査(対象者をサンプリングで選び、教員71名、学生575名から回答を得た)を行った。専門教員からの一定の理解はあるものの、学生の基礎学力の定着について厳しい指摘がある一方、学生からは工学への意欲・関心の動機づけの点や、基礎学力の点でもある程度数理工統合教育を評価していることが明らかになった。 3 工学問題を数学・物理により課題解決策を自ら探し出し,忍耐力を持って課題解決に取組むことが狙い、工学への応用として実際面での利用をビデオ撮影したビデオ授業教材や数学的課題のWeb教材を開発した。また、学生の視点に立った教材を開発するため、研究分担者の指導の下で、数理工統合教育に使用されている教科書(本学独自に作成したもの)を学生スタッフ(約15名)で見直し、改善へのアイディア出しを行った。 4 これまで得られた研究成果は、KIT Progressや、日本工学教育協会などで発表した。
|
Research Products
(3 results)