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2005 Fiscal Year Annual Research Report

自然の総合的理解のための地形・地図を利用した講座・観察会の教材、指導法の開発

Research Project

Project/Area Number 16500571
Research InstitutionNatural History Museum and Institute, Chiba

Principal Investigator

八木 令子  千葉県立中央博物館, 自然誌歴史研究部地学研究科, 上席研究員 (00250134)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 吉村 光敏  千葉県立中央博物館, 地学研究科, 上席研究員 (80250132)
Keywords博物館 / 地形 / 地図 / 地形模型 / 地すべり地形 / 嶺岡山地 / 展示 / 講座・観察会
Research Abstract

1 嶺岡山地およびその周辺の自然環境に関する基礎調査
地形を土台とした自然の総合的理解のため、房総半島南部嶺岡山地およびその周辺について、空中写真判読や現地調査を行い、微地形レベルの地形分類図を作成し、それらと地質、水文、地形形成作用などとの対応を検討した。
対象地域の地形は、大きく「山頂急斜面」、「地すべり性緩斜面」、「開析された丘陵斜面」、「開析された丘陵尾根状斜面」、「段丘化した沖積低地」に分けられる。このうち山頂急斜面には玄武岩や斑糲岩の岩峰が含まれる。また地すべり性緩斜面は、「新鮮な滑落崖」「開析された滑落崖」「地すべり移動体」'と「不動域」に細分される。地質的には、山頂急斜面の部分は、貫入岩体である蛇紋岩の分布範囲に、地すべり性緩斜面は、破砕された泥岩、砂岩からなる保田層群の剪断帯の部分に対応する。さらに開析された丘陵斜面は、破砕されていない泥岩、砂岩、頁岩からなり、主な地形形成営力は河川侵食と考えられる。以上のように、本地域では、地質、そこに働く作用、その結果としての地形に顕著な対応関係が認められる。なお以上の成果を、平成17年度千葉県立中央博物館企画展示「おもしろ研究紹介」で公表した。
2 地形・地図を利用した講座・観察会の実施、教材の開発
(1)講座・観察会の実施
上記の調査を踏まえ、一般向け地学講座・観察会「房総の地形を訪ねる-保田嶺岡横断1-」を10月〜11月に実施した。また7月には、地図や地形に親しむことを目的とした講座「地形模型を作ってみよう」を3日間にわたって開催した。
(2)展示教材(地形模型)の製作
昨年に引き続き、嶺岡構造帯の地形模型(水平縮尺1:20000)の西側の部分の製作を行い、おもしろ研究紹介で公開した。また一部の地域については、縮尺1:25000の模型を作成し、(1)で作成した地形分類図を基に、色分けを行った。

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Published: 2007-04-02   Modified: 2016-04-21  

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