2005 Fiscal Year Annual Research Report
日本語入門期学習者の電子ポートフォリオを活用したラーニング・コミュニティーの開発
Project/Area Number |
16500594
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
梅田 泉 熊本大学, 留学生センター, 助教授 (00281212)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今西 利之 熊本大学, 留学生センター, 講師 (50332888)
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Keywords | コミュニティー / Contents Management System / ポートフォリオ / 体験活動 / マルチメディア |
Research Abstract |
本研究の目的は、日本語入門期の学習者が、日本語学習過程や成果の記録をデジタル化して作成したマルチメディア型のポートフォリオをWeb上で構築し、それを視聴する日本人との交流を促進するコミュニティーサイトを開発することである。2年目は、学習過程で制作したものをホームページ上で構成し、日本人の視聴者に見せるための方法を検討した。「自己紹介」「買い物」「道を聞く」などを、Webページ、ストリーミングビデオ等で公開し掲示板を活用して交流した。さらに、イベント(スピーチ発表会、交流会)での体験まで含めた交流活動をホームページを核に実施した。 オープンソースのContents Management System(CMS)を導入して、ホームページとして活用する予定だったが、準備していた設備では処理能力に問題があることがわかり、新たにサーバーを購入した。使用したCMSは、NetCommonsと、Moodleで、コミュニティーの構築にNetCommonsを採用し、eラーニング用のシステムとしてMoodleを採用した。NetCommonsを使い熊本大学「留学と交流」サイトを立ち上げ試験運用を行ない、「熊本大学留学生センターオンライン」として来年度は本格運用に入る予定である。しかし、eラーニング用サイトは、システムのインストールに困難な問題があり立ち上げるのに時間を要し、まだ試験運用中であり、今後の課題として残すこととなった。 また、日本人との直接交流の機会を作るため、留学生シンポジウムや交流会を企画し運営し経過を観察した。その過程で学習コミュニティーの形成に必要なものとして、WEB(CMS)、教材、体験活動という三つをあげることができた。また、この三つの柱を活用して、学習者と様々な形で関係し合う学習支援者を結びつけるという役割が、教師には重要であることが分かってきた。
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